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auの通信障害「ほぼ回復」も復旧宣言は5日夕方に

2日に発生したKDDIの大規模通信障害は、4日16時時点で音声通話・データ通信含め全国的にほぼ回復した。KDDIは4日20時から通信障害についての説明会を開催し、現状について報告し、本格再開時間は「明日の夕刻」との見込みを示した。

今回の障害は、2日午前1時35分ごろからau、UQ mobile、povoの携帯電話とau回線利用事業者で発生。全国的に音声通話およびデータ通信が利用しづらい状況となった。3日から徐々に回復し、4日の朝に「データ通信は概ね回復」、16時時点では音声も含めて「ほぼ回復」した。

なお、「ほぼ回復」の意味については、「基本的に音声・データともに安定し、通常通りの利用ができる状態」(KDDI 取締役執行役員専務 技術統括本部長 吉村和幸氏)とのこと。「ほぼ回復」と「本格再開」の違いは、「今回、長い時間故障が続いたことから、個人・法人の皆様がしっかりサービスを使っていただける状態を確認した上で『復旧宣言』をしたい」と説明した。

なお。音声通話・データ通信が利用しづらい場合は、電話機の電源OFF/ONの操作を試すよう呼びかけている。

KDDI 執行役員 技術統括本部 副統括本部長 兼 エンジニアリング推進本部長 山本和弘氏(左)と取締役執行役員専務 技術統括本部長 吉村和幸氏(右)

今回の障害の影響回線数は最大3,915万回線。障害の原因は、「2日未明の設備障害でVoLTE交換機でトラヒックの輻輳が生じた」ため。その結果、「加入者DB」に正しい情報が書き込めなくなり、データベースの不一致が発生。そのため、2日午前3時、VoLTE交換機の負荷軽減を目的とした「流量制御」が始まり、全国規模で音声通話・データ通信が行ないづらくなっていた。

3日の会見では、同日17時30分ごろに復旧作業を完了し、ネットワーク試験・検証のうえ本格再開時間を決めると報告していた。しかし、試験・検証の中で「VoLTE 交換機」「加入者 DB」の負荷が想定していたほど十分に軽減しなかったという。

そのため、音声通話の障害が継続。「流量制御などの対処を講じているため、音声通話がご利用しづらい状況が継続しております」と4日7時に公表し、データ通信が先にほぼ復旧したと公表した。

その後、18台中6台のVoLTE交換機が加入者DBへ不要な過剰信号を送出している問題が発覚し、その切り離しを実行した(12:18~13:18)。結果、VoLTE交換機、加入者DBとも十分に負荷軽減し、障害前と同水準になったことから発着信成功率が向上。それまで50%の流量制御を行なっていたが、14時51分をもって流量制御を解除し、16時に音声通話も含め「ほぼ回復」を発表した。

現在の「ほぼ回復」では、通信の利用は通常どおりで「安定している」とのことで通常の利用は問題ないという状態。サービスの安定動作を確認した上で、5日の夕方の「完全復旧」を目指す。