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「noteを安心して使いこなすために」ガイドライン公開

メディアプラットフォーム「note」は、クリエイターがインターネットを使った創作活動をするときの基礎知識をまとめたガイドライン集「noteを安心して使いこなすために」を公開した。noteが推奨したいことやしてほしくないこと、コミュニティの基本的な考え方などを紹介している。

公開されたのは以下の7項目。


    1.コミュニティガイドライン
    2.クリエイターとしてのキャリアを伸ばすために
    3.著作権に配慮して、創作を楽しむために
    4.心身の健康を守り、安心してインターネットと付き合うために
    5.不適切なコンテンツの拡散を防ぎ、クリエイティブを促進するために
    6.アカウントの安全性を守るために
    7.未成年の方の安全な利用を後押しするために

コミュニティガイドラインでは、さまざまな考えを持った人が表現するnoteという場で、各ユーザーが気持ちよく暮らせるよう、「権利を侵害する行為」、「自尊心を傷つけたり、心身を危険にさらす行為」、「違法行為やユーザーに不利益をもたらす行為」、「noteの運営を阻害する行為」に特に気をつけて活動してほしいと呼びかける。

「権利を侵害する行為」は、盗作や剽窃など他社の著作権を侵害することや、他者の肖像権や名誉・プライバシーを侵害することが該当。また、特定の個人やグループ、組織になりすますことも禁止している。

「自尊心を傷つけたり、心身を危険にさらす行為」は、差別につながる民族・宗教・人種・性別・年齢に関するヘイトや、自殺や自傷を賛美すること、違法薬物使用や脱法薬物使用を勧誘・誘発・助長するおそれのあるものなどが主に該当。noteでは、これらの表現には一定の制限を行なっているという。

「違法行為やユーザーに不利益をもたらす行為」は、現実の社会で許されていない、法律に反することや他人に不利益をもたらすことが該当。具体的には、詐欺やマルチ商法、同社がユーザーに不利益をもたらすと判断する情報商材、不当景品類及び不当表示防止法、医療法その他の広告に関する法令に違反するもの、またはそのおそれのあるものなど。

「noteの運営を阻害する行為」は、スパム行為やサーバーへ過度に負担をかける行為など。これらnoteの安全な運営をおびやかす行為は禁止されている。

このほか、創作活動をするうえで不快なことがあったときなどにメンタルヘルスを安定させるために、問題を抱えてしまった場合は我慢せずに身近な人や専門機関に相談したり、公的機関への通報も検討することを推奨。

noteにはブロックやコメント削除機能もあり、特定の人と距離をとりたいと感じたときはブロック、不快に感じるコメントを記事につけられた場合は削除できることも紹介。

またnoteでは専任チーム「Trust&Safetyチーム」が、日々コンテンツの確認作業を行なっている。「機械的な検知と制限」と「専任チームによる目視チェック」により、不適切なコンテンツを見つけてそれぞれ対応。もしnoteを利用していて不適切なコンテンツを見つけた場合は、note運営へ報告(通報)をしてほしいと呼びかけている。

これらのガイドライン策定にあたり、「noteは『だれもが創作をはじめ、続けられるようにする』を実現するために、クリエイターの活動支援を行なっています。特に『(創作を)続けられるようにする』ためには、ふたつの観点が必要です」と説明。

1つは「創作を続けるモチベーションが得られるようにすること」で、2つめは「創作活動の障壁になる問題をへらすこと」としている。noteはこれらの観点を踏まえたクリエイター支援に取り組んでおり、今度も安心・安全につながる取り組みを行なっていくという。