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HondaとGoogle、車載サービスで協力。'22年新型車搭載。ナビ・音声強化

Googleは23日(米国時間)、自動車向けのコネクテッドサービスの強化と本田技研工業(Honda)とのパートナシップを発表した。Hondaが2022年後半に北米で発売する新型車にGoogleの車載向けコネクテッドサービスを搭載し、順次グローバルに展開していく。

Hondaは2016年発売のアコードから「Android Auto」を搭載開始しているが、Googleと新たな協業を開始し、UXをさらに進化。Hondaのコネクテッド技術とGoogleの先進技術のコラボレーションにより、「移動」と「暮らし」をシームレスに繋いでいく。

具体的には、Googleの音声アシスタントやナビゲーション、車載アプリケーションなどを搭載する。

音声アシスタントは、車内のディスプレイオーディオに「Google アシスタント」を搭載し、ドライバーは道路から目を離さず、ハンドルを持ったままで、音声による操作で用事を済ませられる。メッセージの送信や経路案内、メディアや車両機能、対応するスマートホームデバイスの操作などに対応する。

ナビゲーションは、「Google マップ」を統合し、スマートフォンなどで使い慣れたパーソナライズされたGoogle マップを車載ディスプレイオーディオでも使用可能となる。また、Googleに話しかけて、運転をしながら自宅までのナビゲーションや到着予定時刻の共有、最寄りのガソリンスタンドやEV充電スタンドの検索、店舗の営業時間の確認などに対応する。

車載用アプリケーションは「Google Play」に対応。スマートフォンを使わずに車内から直接、音楽やポッドキャスト、オーディオブックを聴けるようにする。

車向けのGoogle アシスタントやAndroid Autoを強化

Googleは車載向けのサービス強化も発表。AndroidのGoogleアシスタントでは、ドライビングモードに新しいダッシュボードを追加した。

「Hey Google, let's drive」と声をかけると、新しいドライビングモードのダッシュボードが表示され、携帯電話に触れずに運転に集中できるようになる。道路上で必要な基本情報を1回のタップで得られるため、スクロールの必要なく、ナビゲーション開始や電話のメールの確認、音楽再生などが行なえるという。

ドライビングモードは、今後数週間で、英語圏、ドイツ語、スペイン語圏、フランス語、イタリア語のAndroidスマートフォンを対象に展開される。

また、Android Autoの車載ディスプレイの機能を強化。Google アシスタントから音楽、ニュース、ポッドキャストなどのおすすめが表示されるほか、Android Auto起動時にどのアプリを起動するかを設定できるようになる。

また、ガソリンスタンドでガソリンを入れるときに、Android AutoかAndroidスマートフォンに「Hey Google, pay for gas」と話しかけて、Google Payによる非接触型の支払いが完了できる。ExxonとMobil、Conoco、Phillips 66、76など、全米32,500以上のガソリンスタンドで利用できるという。