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東急電鉄、忘れ物防止タグ「Tile」の検知システム導入。忘れ物を早期発見

東急電鉄は探し物トラッカー「Tile」と、検知システム「Tileアクセスポイント」を活用した追跡サービスを、10月26日から東急線全路線88駅で開始する。

Tileは、Bluetoothでスマートフォンと接続し、アプリから音を鳴らすことで落とし物や忘れ物を発見できるスマートトラッカー。

本サービスでは、東急線駅の窓口に、常時「Tile」のBluetooth電波を拾う「Tileアクセスポイント」を設置。「Tile」を取り付けた鍵や財布などの忘れ物が駅窓口に届けられると自動かつ匿名で接続し、位置情報を持ち主のアプリに通知する。これにより忘れ物をすぐに発見できるようにする。

自動通知サービスを利用するには、Tileユーザーが無くしたアイテムをTileアプリ上で選択し、「見つかったら通知」を押して、紛失物として登録しておく。

同社では2018年7月から東横線・田園都市線渋谷駅で「Tile」を試験導入しており、一定の効果が見込めたことから導入を決定した。

東急線全線では年間約37万件(2019年度実績)の忘れ物が発生しており、そのうち落とし主に返還できたのは40%。駅での保管場所不足や、落とし主に返還されない忘れ物の該当警察への送付作業など、駅係員の業務負担増などの課題があった。

こうした課題解決のため、2019年7月には紛失防止タグ「MAMORIO」を東急線全線88駅で導入。忘れ物追跡サービスを開始していた。新たに「Tile」を導入することで、更なる返還率向上を目指す。