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「暑さ指数」で熱中症対策。環境省が公開

環境省は「熱中症予防要望情報サイト」で、今年の暑さ指数(WBGT)を4月17日から10月30日まで提供する。メール配信や電子情報提供サービスについても同時期に利用可能。

WBGT(Wet-Bulb Globe Temperature)は、「気温」「湿度」「輻射熱」から導き出される、人間が体感する暑さの指標で、熱中症予防の目安として日本では環境省が公開しているもの。単位は気温と同じ摂氏度で表記されるが、気温とは異なる。特に、汗が乾きにくく熱を発散しにくくなる湿度の要素が強く、WBGTが28℃を超えると熱中症患者発生率が急増するという。

なお、熱中症搬送者は、近年著しい増加傾向にあるとされ、今後も死者1,500人を出した2018年の夏のような災害級の暑さが懸念されることから、環境省と気象庁は、熱中症予防のための新たな取り組みとして「熱中症警戒アラート(仮称)」を計画している。

熱中症リスクの極めて高い気象条件が予測され、国民に適切な対応をとって欲しい場合に両省庁が広く情報発信を行なうという。2020年夏には一部地域で先行的に実施。その結果を検証して、2021年夏から全国で本格実施するという。