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経産省、自動ブレーキなどを体感する「サポカー実感試乗会」

経産省は、高齢者の運転ミスによる事故防止を目的として、衝突軽減ブレーキやペダル踏み間違い防止機能などが搭載された安全運転サポート車(サポカー)の普及促進のため、全国8カ所で「サポカー実感試乗会」を開催する。

実施場所は北海道、宮城県、埼玉県、愛知県、大阪府、香川県、広島県、福岡県の8カ所の運転免許センター等。1月中旬から2月中旬の週末に開催される。時間は10時~15時。会場詳細はWebサイトを参照。

政府は2021年度から段階的に衝突被害軽減ブレーキ搭載を義務づける方針を固めており、搭載車両も増えている中、実際にその機能を経験したことがある人は少ない。体験会で実際に経験することで、機能の有効性と交通安全の大切さを認識してもらうことが目的。

同省では、衝突被害軽減ブレーキや、ペダル踏み間違い時加速抑制装置等を搭載した車を「セーフティ・サポートカーS(サポカーS)」、衝突被害軽減ブレーキを搭載した車は「セーフティ・サポートカー(サポカー)」と定義。特にサポカーSは機能が多いため、高齢者に推奨している。

経産省は警察庁資料から、死亡事故全体に占める高齢者の割合は増加傾向にあり、75歳以上の運転者による死亡件数は横ばいだが、死亡事故全体が減少傾向にあるため比率は増加していることを紹介。また死亡事故の人的要因としては、75歳未満がハンドル操作不適12%、ブレーキとアクセルの踏み間違い1.1%なのに対し、75歳以上では、同17%、5.4%となっている。いずれもサポカーの機能によって軽減できる可能性があるとする。

ただし、サポカーの機能はあくまで支援機能であり、状況によっては動作しない場合もある。同省では、ドライバー自身が常に安全運転を心がけるよう呼びかけている。