'99年 AKIBA PC Hotline! 年間10大ニュース

~ Intel対AMD、2強時代の始まり ~

 AKIBA PC Hotline!は秋葉原での取材が中心の媒体なので、自作系PCの話題が中心になっている。

 とくに'99年当時は秋葉原はまだ「萌え」ではなく「PC」の街だった。



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順位 題目 ポイント
1 Athlonが登場して一定の地位を獲得、動作クロックでIntelを追い抜く
(Slot Aマザーボードと同時に登場し、パワーユーザー層に浸透)
2,761
2 メモリは価格の乱高下と製品種類の増加で混乱
(メモリ価格が活発に動き、種類もRIMMとVC SDRAM DIMMの登場などで増える)
1,933
3 HDDの大容量化と高性能化が進み、価格も大きく下がる
(Ultra ATA/66化と7,200rpm対応が進んで容量は40GB超に、1GB単価は800円割れ)
1,759
4 i820チップセットのトラブルでFSB 133MHzとRIMMの離陸失敗
(FSB 133MHz対応Pentium IIIは売れず、RIMMも高価で売れず)
1,435
5 “Dualon”ことDual Celeronの大ブームが巻き起こる
(2個単位でCeleronが売れ、Dual Socket 370マザーボードまで登場)
1,142
6 Linuxを中心にBe OSなどWindows以外のOSが人気に
(日本語版のLinux製品が売れ、OSの選択肢増える)
1,024
7 SSE対応のPentium IIIが登場し、さらにCoppermineコアへと進化
(1月下旬に初登場し、11月には0.18μm版のCoppermineも発売)
992
8 iMac人気でスケルトン化した製品が続々登場
(CPUリテンションキット、CD-ROMドライブ、ファンまでスケルトンに)
959
9 CD-Rドライブの低価格化で人気商品に、ATAPI化と高性能化も進む
(CD-Rドライブの売れ行きが加速、12倍速書き込みの製品も登場)
824
9 CPUの高性能化進み、最高動作クロックが450MHzから750MHzへと300MHzアップ
(1月のPentium III 450MHzから12月のAthlon 750MHzへ)
824



 1位となったのは、AMD Athlonの登場だ。

 x86互換CPUの市場には多数のプレーヤーが参入したが、最終的にインパクトを与えることに成功したのは、AMDとのちのTransmetaの2社だけといえる。

 AMDは、このAthlonシリーズにおいて、クロックでIntelのPentium IIIを上回るという快挙をなしとげ、一気に自作市場を席巻した。このあと数年続く両社のクロック争いは、多くの読者の関心を集め、自作PCの黄金時代を招いたと言って良いだろう。この時点ではAthlonの750MHzがクロックの上限だった。

 アーキテクチャーの相違などから、単純なクロックだけでは語られなくなった現時点から振り返ると、うらやましいような熱い時代だった。

 2位はメモリの価格変動が入っている。当時はPC100 SDRAMが主流で、モジュールは64MBや128MBだった。ちなみに、HDDはIDEだけではなくSCSIが生き残っている時代だ。容量的には50GB前後が上限となっている。

 デザイン面では初代iMacの登場の影響で、多数のスケルトンカラーの製品があふれていた。一世を風靡したという表現が適切なほど、あふれかえっていたものだ。




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