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2016年7月26日

ゲームや映画を“ごろ寝”で楽しめる、実売19,500円のヘッドマウントディスプレイを試してみた

 

 


「ゴーグル型ウェアラブルHDMIディスプレイ DN-913904」を装着している様子

 今回のアイテムは「ゴーグル型ウェアラブルHDMIディスプレイ DN-913904」。少し前の時代、多くの人が「欲しいなぁ」と思っていたであろうヘッドマウントディスプレイで、こなれた価格の一品だ。販売価格は税込19,499円。

HDMI入力や内蔵バッテリーを備えたヘッドマウントディスプレイ、HDCPにも対応で映画視聴もOK

 「座ってるのが面倒だから、ゴロゴロしながら作業したり、ゲームしたり、映画みたりしたい」と、打ち合わせでボヤいていたところ、本製品が届いた。例によって上海問屋のネーミングルールに準拠した「ゴーグル型ウェアラブルHDMIディスプレイ DN-913904」で、いわゆるHMD(ヘッドマウントディスプレイ)だ。

 頭部に装着する仕様は、一般的なHMDと変わりなく、サイズについてはやや大きめの約196mm×110mm×160mmとなっている。また、重量は約400gと軽めだが、装着したまま座っていると、首に負担がかかるため、ごろごろしながらを推奨する。

HMDとしてみるとごくごく普通の形状。ただ接触部のクッションはしっかりしているため、フィット感がいい 付属品はHDMIケーブル(約1.5m)、充電用USBケーブル(約1.1m)、イヤホン
パッケージ

 内蔵されているディスプレイは、解像度が854×480ドット。仮想スクリーンの視聴距離は3m/約80インチになっており、入力は1080p/1080i/720pに対応、本体側のインターフェイスはHDMI 1.4になる。地味に重要な性能としては、HDCPに対応していることで、映画視聴もOKである点はありがたい。

 このほか、本体の両側面にインターフェイスが用意されており、本体左側面に充電用Micro USBポートとHDMI入力端子、本体右側面にRESETボタンとヘッドフォン端子といったレイアウトだ。

本体左側面に充電用Micro USBポートとHDMI入力端子がある 本体右側面。また、上部に見えるものは、電源ボタンと輝度・ボリューム調整ボタン
底部にはレンズ位置調整スライダーがある

 電源回りを見てみると、上記のように充電用Micro USBポートに加えて、バッテリーが内蔵されており、最大5時間も動作するため、なるべくケーブルを減らしたい事情に対応してくれている。ただ、最小構成でも左側面にHDMIケーブル、右側面にヘッドフォン端子といった状況になるので、L型の変換アダプタを用意すると、よりゴロゴロしやすくなるだろう。

 また、動作時や充電時などは、本体正面にあるツインアイ風のLEDが点灯する。装着している状態だとまったく意味がないのだが、使用前にステータスチェックができるため、とくに充電が開始されたかどうかのチェック時に役立つハズだ。

充電中の場合は赤色に光る。動作中は緑色、充電+動作中の場合は黄色 モバイル可能なので、写真のようなアクティヴな使い方もできるのだが、職務質問までごく短時間になりがちな点に加えて、装着時は前が見えないのでネタに留めるべきだろう

 というわけで、本原稿は本製品にPCからの映像を入力して作業しているのだが、そもそも解像度が低いため、Windowsのフォント回りやスケールを変更しないと文字の可読性に問題があった。また、発色自体はいいのだが、トーンジャンプが生じることもあった。たとえば、青空のシーンなどのグラデーションが豊富なところで確認しやすいだろう。

 本体の設定としては輝度は50~60%くらいにしておくと(輝度100%だと明るすぎるというよりは、色が白む)、発色も良好で映画やアニメを楽しんだり、ゲームをプレイしたりといった用途には十分耐えてくれた。

 バッテリー駆動時間については、「ガールズ&パンツァー 劇場版」を2回視聴して(FPS視点のときはかなり楽しい)、それからゲームをだらだらとプレイして約5時間耐えていたので、カタログスペックの値を基準にしておいていいだろう。

レンズまで距離があり、ゴーグル内のスペースも広いため、メガネを装着したままでもOK。また、上部に排熱用スリットがあり、長時間装備していても、ゴーグル内温度の上昇率は低め。ただ、このスリットからの差し込む光が気になることもあるので、室内の照明は暗くしておいたほうがいい iPhone 6s Plusでスクリーンを撮影してみたもの。輝度やボリュームの段階は該当ボタンを押したときのみ表示される
ともあれ、モバイルHMDとしてなにか可能性がありそうな気もする一品だ

 価格帯からみると、パネルの仕上がりもよく、バッテリー内蔵でダラダラ視聴に適している製品だ。少し前にHMDが欲しいが、価格から断念したというのであれば、ちょうどいい製品ではないだろうか。前述のように両サイドに端子類があるため、その対策は必要だが、十二分に遊べる製品だ。

ゴーグル型 ウェアラブルHDMIディスプレイ (DN-913904)
https://www.donya.jp/item/73893.html

(8月1日追記:掲載後、ほどなく完売。次回入荷は8月末予定とのこと)

 

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