「一抹の寂しさもない」NTTの社名変更【Watch+】

NTTは9日、NTT株式会社への社名変更を発表しました。「昔からNTTでは?」と思われるかもしれませんが、現在の日本電信電話株式会社が、7月1日からNTT株式会社に変更となります。

あわせて、新たなコーポレートロゴも採用し、グループ各社のロゴにも「ダイナミックループ」と呼ぶNTTグループのシンボルマークが付与されます。これまでダイナミックループがなかったNTTドコモやNTTデータのロゴにも、ダイナミックループがつくこととなります。海外では基本ダイナミックループ付きのロゴで展開しており、そちらに国内を揃える形になるとのこと。

社名とロゴの刷新の主な狙いは、グローバル市場での競争力強化とブランド向上です。あわせて英語名称として使われてきた「Nippon Telegraph and Telephone」も一切使わなくなり、「NTT,Inc.」となります。

NTT島田明社長は、「40年前に決めた社名と事業内容のギャップが大きく、特にグローバルでの企業認知の妨げになっていた。社名とロゴを刷新し、海外でも通じる『NTT』を正式名称としてグローバル事業展開を加速する」と強調しました。以前から海外ではNTTで通じるそうですが、「海外出張時にイベントに出ると、(名札に)Nippon Telegraph and Telephoneと書かれちゃう。違和感がある(笑)。NTTに統一していきたいと感じていた」とのこと。グローバルとグループの統一感としてCI(コーポレートアイデンティティ)刷新を決めたとのことです。

なお、日本電信電話という社名がなくなることについて「一抹の寂しさはありますか?」との問いに、NTT島田社長は「寂しさは全く無いです」と即答。「未来に向かって成長していかないといけない。グループ34万人一丸となってNTTを盛り上げていきたい」と語っていました。その姿は、寂しさよりは達成感が滲んでいるようにも見えました。