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iPhoneで紅葉撮影を楽しもう 15 Pro MaxとPixel 8 Proで紅葉散策
2023年11月3日 09:30
iPhone 15シリーズやPixel 8シリーズが登場しておよそひと月が経過しました。そのカメラ性能の高さに驚いている人も多いことでしょう。超広角から望遠まで驚くほど鮮やかで、美しい写真がシャッターボタンを押すだけで撮影できるのがスゴいですよね。
さて首都圏でもそろそろ紅葉のシーズンです。今回は「iPhone 15 Pro Max」「Pixel 8 Pro」という最新スマートフォンを使っての簡単な撮影のコツをご紹介したいと思います。なお、特に記載がない場合はiPhone 15 Pro Maxによる作例となっています。
露出補正を使って雰囲気を変化させる
肉眼では美しく見える紅葉もスマートフォンのレンズを通すと雰囲気が違って見えることがないでしょうか。そういうときは露出補正を試してみましょう。
iPhone 15 Pro Maxならばディスプレイ上を指先でタップして、表示されたフォーカス枠右側にある太陽のアイコンを上下してみましょう。上に動かせば明るく、下に動かせば暗くすることができます。
Pixel 8 Proの場合は画面右下にあるアイコンをタップして、表示されるメニューの中にある明るさアイコンを選び、表示されたゲージを左右に動かせば明るさの調節が可能です。
黄色っぽい葉は明るく補正すると鮮やかな印象にすることができます。
もみじなど赤い葉の場合は、明るくなりすぎないよう、暗めに補正すると濃厚な発色になりムーディーな感じにすることができるでしょう。
ポートレートモードを試そう
美しい紅葉も折り重なってしまうと主題の葉が浮き立ちません。そんなときは「ポートレートモード」を活用するといいでしょう。ピントが合ったところだけ浮かび上がり、背景がキレイにボケてくれるからです。
しかしデジタル一眼カメラの光学的なボケと異なり、うまく葉が浮かび上がってくれないケースもあります。そのような時は立ち位置や構図を変えるなど、工夫をするとキレイなボケ感のあるカットになることもあります。数多くシャッターを切って納得のいく一枚を手にしましょう。
逆光で撮影すると葉の色がよく写りますよ。
背景がきれいにボケて主題の葉が浮かび上がった様子。
フレーミングを工夫しよう
「iPhone 15 Pro Max」と「Pixel 8 Pro」は3つのカメラを搭載しています。その超広角カメラ、広角カメラ、望遠カメラを有効に使うと多彩な表現が可能になります。
またパッとスマートフォンを構えた縦位置だけでなく、横位置でのカットも撮影しておくといいでしょう。高さのあるものは縦位置、横に拡がりがあるものは横位置撮影を基本としつつも、バリエーションをおさえておくことをオススメします。
望遠カメラで湖の底に積もった枯れ葉を狙いました。縦と横でだいぶ印象が変わりませんか?
峠からの眺めです。縦位置だと高度感が、横位置だとワイド感が出ることが分かるでしょう。両方のカットをおさえておくと表現に幅が出ますよ。
こちらも同様です。このカットはPixel 8 Proの50MPモードで撮影しました。3つのカメラとも高画素で撮影できるので精細な写りが楽しめます。
ワイド感を出すには横位置での撮影が向いています。
縦位置撮影だと上方への伸びやかさを表現可能です。
望遠カメラと露出補正、高画素モードを使えば、コンパクトデジタルカメラ顔負けの写真表現ができることでしょう。
雄大な景色はパノラマモードで
超広角カメラでも収めきれないような壮大な風景はパノラマモードで撮影しましょう。水平にゆっくりとスマートフォンを動かすのがコツですが、腕だけを移動させるのではなく、腰を支点にして上半身全体を使ってフォローするのがオススメです。
iPhone 15 Pro Maxのパノラマ撮影画面
矢印をタップすれば開始方向を変えることができます
Pixel 8 Proのパノラマ撮影画面
パノラマではレンズの画角を越えた撮影ができます。縦位置パノラマ撮影もできるのでチャレンジしてみるのもいいでしょう。
Pixel 8 Proはプロモードで
グーグルのPixel 8 Proは「プロモード」を搭載しているので、デジタルカメラのように自分なりのセッティングで撮影ができるのが特徴です。
明るさを調節して印象を変えてみたカット。
「明るさ」「ホワイトバランス」「ピント」などを自在にセッティング可能です。あまり紅くない葉も設定を調整することによって自然な感じで盛ることができるのです。
ホワイトバランスを操ることによって清涼感を演出できます。
iPhoneはフォトグラフスタイルを
iPhone 15 Pro Maxは撮影時に好みの色合いにセッティング可能なフォトグラフスタイルを使ってみましょう。
「標準」「リッチ(冷)」「鮮やか(暖)」「暖かい」「冷たい」というプリセットが用意されており、それぞれトーンや暖かみを自分好みにセット可能です。
「標準」で撮ったカットです。
「暖かい」で暖かみを100にして撮ったカット。
あまり劇的な効果はないので、撮影後にカメラロールでフィルタを適用する方が現実的かもしれませんね。こちらならオリジナル含め全10種類のエフェクトを簡単に適用可能です。
ナイトモードも使えます
夜の紅葉も美しいものです。ライトアップされる名所もありますが、ナイトモードを使用すれば薄暮のシーンでも雰囲気のあるカットを撮影可能です。
どちらの機種も基本的にはデフォルトの状態でうまく撮影できるはずです。仕上がりが気に入らない場合はフォトグラフスタイルを適用したり、シャッタースピードを調整するといいでしょう。
フォトグラフスタイル「暖かい」を適用したiPhone 15 Pro Maxでのカット。肉眼では真っ暗だったが紅葉と滝を捉えることができました。
Pixel 8 Proでのカットです。シャッタースピード最大にして滝の流れをブラして躍動感のあるカットに仕上げられました。
東京近郊ではなかなか紅葉せず撮影に苦労しましたが、iPhone 15 Pro MaxとPixel 8 Proとで撮影を楽しめました。
3つのカメラをフルに使って、露出補正、ポートレートモード撮影やフレーミングを工夫すればきっと美しい紅葉を撮影できることでしょう。ぜひ楽しんでみてください!