いつモノコト

Pixel 6のテキスト起こしを外部マイクで強化「Godox MoveLink」

Pixel 6用に購入した外付けマイク

Googleのスマートフォン「Pixel 6」シリーズに搭載されている「レコーダー」アプリ。シンプルな音声録音アプリなのですが、AIに力を入れるGoogleならではの機能として、音声のテキスト変換機能が内蔵されています。

精度はまずまずという感じですが、日本語対応したテキスト変換機能で、ローカルだけで動作するというのは珍しい特徴です。これまで英語のテキスト変換ならOtterを使っていましたが、日本語対応テキスト変換ということで、今では頻繁に活用しています。

このPixel 6の音声テキスト変換機能をさらに使いやすくしようと、外付けマイクを購入してみました。

スマホにもカメラにも使える外部マイク

Pixel 6のレコーダーアプリは外部マイクに対応しています。それまでは、Pixel 6を手に持って録音していたのですが、取材中はカメラの撮影やメモ取りもあって、両手がフリーになった方が便利です。

そこで検討したのが外付けマイク。市場には色々な製品がありますが、目を付けたのは、マイク本体が送信機となり、スマートフォンに接続した受信機にワイヤレスで音声を転送して記録する製品です。

転送方式は2.4GHz帯の独自方式やBluetoothを使う方式があります。Bluetoothの場合は受信機が不要なので手軽ですが、スマートフォン以外には使いづらいため、今回は独自方式の製品を探しました。

Amazonなどを見てみると、2,000~3,000円程度の安いものもありますが、いわゆる技適のなさそうな製品が多々あり、それらを省きながら探しているうちに見つけたのが「Godox MoveLink」です。

Godoxといえば、カメラアクセサリーのメーカーとしてストロボなどを数多くリリースしている中国のメーカーで、こちらの方面ではすでに一定の評価を得ています。そのGodoxが販売するMoveLinkは、カメラアクセサリーメーカーらしく、カメラの外部マイクとしての利用も想定されています。

正方形に近いマイク兼送信機と、同じ形の受信機から構成され、充電ケースや各種ケーブル類も付属しています。日本のAmazonで見かけたセット「MoveLink M2」 だと、マイク2基、受信機1基で構成されています。受信機はイヤホン端子にケーブルで接続するタイプですが、実は中国本国では、スマートフォンの充電端子に直結する受信機も販売されています。

Godox MoveLink。50×40×14mmというコンパクトサイズ。重さは27gだそうです
充電ケースもセットになっています。マイク付き送信機が2つ、受信機が1つを同時に充電できます

日本のAmazonでは2万円台半ばほどですが、中国Aliexpressではこのスマートフォン直結タイプの受信機を付けても2万円弱だったので、こちらで購入しました。その際、ちょっとしたすったもんだ(直結タイプの受信機ではなく通常の受信機が1つ余計に送られてきた)があったのですが、最終的には無事に直結タイプの受信機もゲットしました(返金のち買い直し)。

ちなみに、肝心の技適はきちんと取得されていました。日本でも販売されているからでしょう。

マイク付きの送信機。付属のピンマイクなどを接続できます。後述するPCとの接続時には、ここにPCからの音声入力を接続します
こちらは受信機。モニター用にイヤホン端子もあります

両手をふさがず簡単に使える

Pixel 6で使う分には、特に悩むことはありません。ペアリングさえしておけば、あとはマイクの電源を入れ、スマートフォンに受信機を接続するだけです。レコーダーアプリの録音を開始すると、外部マイクを認識しているのが分かります。

Pixel 6 Proに受信機を接続。あとはレコーダーアプリで録音をするだけです

マイクはクリップやマグネットを備えるので、服などに装着して固定できます。カメラで使う場合はクリップ部をシューに差し込んで固定することも可能です。ピンマイクも付属するので至れり尽くせりです。

背面のクリップはポケットなどに固定できるほか、カメラのホットシューにそのまま差し込めます

スマートフォンはポケットに入れておけばいいので、両手が塞がりません。これならカメラでの撮影の邪魔になりません。

Pixel 6で録音を開始すると、下部に「外部マイク」の表示が出ます

音質は、必要十分でしょう。ノイズリダクションや集音性能の切り替えはないので、360度の範囲を愚直に録音します。テーブルがある取材で、前方に話す人がいて、自分はPCでキーボードを使っている場合、自分の打鍵音も記録してしまいます。自分の使い方ではこれが一番のネックでした。

ただ、致命的な問題ではありません。録音の開始、停止がスマートフォンからしかコントロールできないのが不便ですが、これも致命的ではありません。両手が塞がらずに手軽に録音できる方がありがたいところです。

実際のPixel 6でのテキスト変換は、完璧ではありません。特に訓練されていない、自分も含めた一般人の会話のテキスト化は難しいようです。それでも、録音を聞き直したいときは、テキスト化されているのでキーワード検索ができますし、テキスト斜め読みで聞きたい箇所を見つけ出せます。いちいち録音を聞きながら当てずっぽうで探すよりははるかに楽です。

PCでのオンライン取材も、別途録音した音声のテキスト化も

もう一つの便利な使い方がオンライン取材です。PCの音声入出力端子にMoveLinkのマイクを接続し、音声出力先をMoveLinkにすれば、PCの音声をPixel 6に転送することができて、そのまま録音ができる、というわけです。

購入したキットには各種オプションも同梱。ウィンドキャップやピンマイク、ケーブル(これはカメラ用)も付属しています

MoveLinkにはモニター用のイヤホン端子もあるので、そこにイヤホンを繋げば、録音中の音声の確認もできます。こうすれば、オンラインで取材しているときにも、リアル取材と同様に録音できます。

PCと送信機を接続すれば、オンライン取材や別途録音した音声データも録音、テキスト化が可能です。こちらのケーブルも付属しています

といっても、これには別の方法もあります。オンライン取材時は普通にPCの機能を使って録画をして、終了後に動画をPC上で再生。そのままPixel 6で録音する、という方法です。

Pixel 6のレコーダーアプリは、既存の音声ファイルを読み込んでテキスト化する機能がないため、こうすれば別途録音したファイルをテキスト化できる、というわけです。

現状は利用していませんが、カメラにも接続して音声録音ができるため、音声を重視した撮影をする場合にも活用できそうです。別途オプションを購入すれば、ハンディマイク風の使い方もできるようです。いつか活用したいと考えています。

小山安博