いつモノコト

100均で売っている電子レンジ調理器具を試す

電子レンジ調理器 ご飯一合炊き

近頃はますます品揃えが充実している100円ショップ。この間ダイソーの店内を見ていたら、面白そうな調理器具が売っていたので試してみることにした。

それぞれ「電子レンジ調理器 ご飯一合炊き」と「電子レンジ調理器 温野菜」である。

電子レンジ調理器 温野菜

「炊飯はたまに」という人に

まずは「ご飯一合炊き」。その名の通り、1合の白米を電子レンジのみで炊飯できるというアイテムだ。容器、中フタ、フタの3点からなっている。

白米(精白米)を1合投入したら、この容器自体を使って米研ぎを行なう。中フタに水切り穴があるため、これで漉すことができる。その後、水200mlを加えて中フタとフタをして30分浸しておく。

フタには作り方が書いてある

次いで電子レンジ(500W)に入れ、強で6分(600W機は5分)、さらに弱で12分(600W機も同じ)加熱する。そしたら電子レンジから取り出して軽くかき混ぜ、10分程度蒸らすと完成という具合だ。

炊き上がり
粒の形も崩れていない

こうした簡易なものでも、思ったよりちゃんとご飯が炊けて驚いた。ただ、指定の水量である200mlだと少し硬めの仕上がりとなった。水を少々増やして220mlにしたところちょうど良い硬さにすることができた。ご飯の硬さは好みもあるので、何度か調節してみると良いと思う。

なお、無洗米も試してみたところ、こちらも炊飯可能だった。この場合、米の量を少なめにしたり水を多めにしたりといった調節が必要だった(一例として米の量が160ml、水の量が230mlなど)。無洗米は肌ヌカが最初からなく、同じ量を量っても粒数が多くなるためだ。無洗米の袋にも「水は少し多めに」との案内が記載されている。

さて、電子レンジ炊飯と聞くと短い時間で炊ける“時短”を期待してしまうが、本品の場合トータルで1時間はかかる。これは一般的な電気炊飯器と同じくらいなので、短時間で炊けるわけではない。

また、電気炊飯器は研いだ米と水を入れると炊き上がりまでノータッチだが、今回の場合、途中で電子レンジへの出し入れやセットなど何回かの手間が必要ということだ。それと説明書にも書いてあるが、多少吹きこぼれるので電子レンジのプレートも洗う必要が出てくる。

電気炊飯器があれば本品は不要だろうが、特に独り暮らしだったりすると、自炊しないので炊飯器がないという人もいるかもしれない。そういう環境で、たまにご飯を炊きたいといったニーズに応えてくれるアイテムだと思った。鍋で炊飯する手もあるが、それよりは簡単で失敗もないと思う。

温野菜以外にも活用できる

続いては温野菜メーカーだ。こちらは容器、中子、フタからなるもので、よくある食品保存容器のようなイメージだ。使い方は簡単で、切った野菜を入れて電子レンジで加熱するだけ。鍋でゆでるのに比べれば大幅に簡単そうだ。

フタには加熱の目安時間が書いてある

説明書による加熱時間の目安としては、ジャガイモ50gが約2分30秒、ニンジン50gが約2分、ほうれん草50gが約1分などとなっている(いずれも600W機の場合)。加熱の際に水を入れる必要はない。

今回は、ジャガイモ、ニンジン、アスパラガスで試してみた。いずれも50gほどだ。結果は上々で、ジャガイモやニンジンは甘みを感じられる仕上がりになった。ニンジンは芯の部分まで柔らかくなっていた。アスパラガスも良い感じで加熱され、ちょうど良いシャキシャキ感が残っていた。

ジャガイモを加熱したところ
容器にはジャガイモから出た水がたまっていた。不要な水は下に落ちるのが良い
ニンジンを加熱したところ
こちらはアスパラガス

また、チルドや冷凍のシュウマイ、餃子も加熱できるとのことだった。早速チルドのシュウマイを温めてみたが、理想的な仕上がりになった。加熱前に少し水を振り掛けておくのがコツだ。中華まんにも対応しているとのことなので、その季節になったら大いに活躍しそうだ。

シュウマイもご覧の通り

以上2点を紹介したが、こうしたアイテムが100円(税別)で買えるのだからすごい時代になったものだ。しかも双方日本製とある。ダイソーには他にも、温泉玉子、ポーチドエッグ、パスタ、インスタントラーメン(袋麺)などを電子レンジ調理するアイテムもあったので、気になる人は試してみてはいかがだろうか?

武石修

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。