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三菱UFJ銀、日立と共同で環境配慮型店舗 EVのバッテリ活用

三菱UFJ銀行は、日立製作所と協働し、可動式蓄電池と太陽光発電、電気自動車などを組み合わせた環境配慮型店舗の新たな仕組みを練馬支店に導入する。

具体的な取り組みは以下の通り。

  • 使用する営業車9台を電気自動車に切替
  • 駐車場にソーラーカーポートを設置
  • 100%再生可能エネルギーによる電気自動車の運用
  • 店舗の電灯、空調等の設備を省エネ性能の高いものに変更
  • エネルギーマネジメントシステムの導入によるエネルギー自給率の可視化
  • 将来的には、電気自動車から取り出したバッテリを可動式蓄電池として再利用

駐車場にソーラーカーポートを設置する取り組みでは、太陽光発電によって得られた電気を日立が提供するリユースバッテリを活用した可動式蓄電池(バッテリキューブ)に蓄電し、創出した再生エネルギーを最大限活用する。

バッテリーキューブは、従来の定置型電池に比べ、電気設備と安全に着脱できるため、設置とメンテナンスの作業効率を高める。また、搭載したリユースバッテリの稼働状態は、クラウド上の遠隔監視システムにより随時管理でき、バッテリ状態に応じたメンテナンスが可能。停電時には、電気設備と連動して電力の自立供給もでき、今後の普及が見込まれている。

店舗の電灯や空調等の設備を省エネ性能の高いものに変更する取り組みでは、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)最高ランクの5つ星、および「ZEB Ready(ゼブ レディ)」認証を取得する。ZEB Ready認証の取得は、省エネにより建物の一次エネルギー消費量の基準値から50%以上削減することが条件。

環境配慮型店舗の新たな仕組みの導入により、エネルギーマネジメントシステムからの充放電指示とバッテリーキューブが連動し、太陽光発電由来の再生エネルギーを最大限活用するための充放電制御を実証する。将来的には、運用する電気自動車から取り出したバッテリをバッテリキューブとして再利用するなど、よりサステナブルな資源の活用方法も検討していく。