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アドビ「Firefly」1周年 同じ構成の絵柄を作る「構成参照」など新機能

アドビのシャンタヌ・ナラヤンCEOは、Adobe Summit 2024にて、Fireflyの新機能などについて語った

3月26日(現地時間)、アドビは生成AI「Firefly」について複数の新機能を発表した。同社は現在、米・ラスベガスで年次イベント「Adobe Summit 2024」を開催中だが、その基調講演に合わせて公開された。

変更点は主に3つ。

1つ目は「構成参照(Structure Reference)」機能の導入だ。

自分が求める絵柄の画像を生成したい、という要望は多いが、この機能もそのためのものである。

すでに画像を読み込み絵柄に合わせる「スタイル参照(Style Reference)」機能はあるが、それとは少し違う。スタイル参照が色合いやテイストの統一に使うものだとすれば、構成参照は「形状の統一」に近い。

Adobe Summit 2024基調講演で発表された「参照構成」。左の写真を元に、右にある髪型のバリエーションをFireflyで生成

以下の画像などを見ると、できるもののイメージが湧きやすいのではないだろうか。企業のロゴや製品のデザインなどに形状を合わせた画像を大量に作ったり、紙などに書いたラフを元に近い画像を作ったりするのに向く。アドビはこの機能によって、「アイデア出しから創造までをサポートする」としている。

元絵となるもの。これを「参照」し、イメージを作り出す。
元絵から「参照構成」し、バラエティのある映像を生み出す

2つ目は「API」対応。主に企業向けの施策だ。Fireflyは現在、ウェブやPhotoshopなどのツールを介して使うのが基本。今回、API経由での利用方法が用意されることで、ワークフローの中で自動処理や、他のソフト・ツールとの連携が容易になる。

3つ目は「カスタムモデル」の導入。これも主に企業向け施策だ。大企業などが社内ルールに基づいてコンテンツを生成したい場合に、自社のロゴやコンテンツ、ルールなどを加味したカスタムモデルを生成し、Fireflyを活用できる。

Fireflyへの「カスタムモデル」導入が基調講演で発表された

Fireflyは昨年3月に公開されてから1周年を迎えるが、「同社が提供してきたサービスの中でも、もっとも早い勢いで利用者が拡大してきたもの」と話している。

Fireflyはスタート以来65億枚以上の画像を生成したという