ニュース

東京都、コード決済で10%還元「TOKYO元気キャンペーン」開始

東京都は、都内の対象店舗でQRコード決済で商品購入すると、決済額の最大10%のポイントを還元する「暮らしを応援!TOKYO元気キャンペーン」を2024年3月11日から31日まで実施する。対象となるQRコード決済は、au PAY(コード支払い)、d払い、PayPay、楽天ペイ(コード・QR払い)。

期間中に都内の対象店舗で対象のコード決済を行なうことで、後日、決済額の最大10%のポイントを還元する。還元上限は、対象のQRコード決済ごとに期間中累計3,000円相当。各コード決済で各3万円の購入で、最大3,000円づつ還元される形だ。4つのコード決済を全て利用すると、キャンペーン期間中で合計12,000円相当が上限となる。

ポイント還元時期や対象の支払い方法は、各コード決済によって異なり、au PAYは4月末頃まで、d払いは利用決済月の翌月末頃、PayPayは支払日の翌日から起算して30日後、楽天ペイは5月31日ごろ。

対象となる店舗は、対象のコード決済のいずれかを導入している都内の店舗で、スーパーやホームセンターなどの小売業、レストランなど飲食業、サービス業など、都内約35万店。コード決済導入店舗の多くが対応予定(公共施設等、対象外となる店舗あり)。東武百貨店ビックカメラなどが参加を告知している。また、店舗には専用のポスターが掲示予定で、3月11日からは各コード決済アプリの地図からも案内している。

対象店舗にはポスター掲示

コンビニはあまり入っていないが、スーパーやチェーン店を含む飲食店も多数入っている。利用前に一度確認しておこう。

PayPayの「近くのおトク」(マップ)で対象店舗を確認

対象となる支払いは、都内の対象店舗で対象のQRコード決済を行なった人で、都内在住者(都民)でなくても対象となる。

PayPayで支払い。還元上限までの残りも表示される

このキャンペーンの主催は東京都。ポイント還元額が予算額に達する見込みとなった場合は、キャンペーン期間の途中でも早期終了する。

注意点は「コード決済」限定、早期終了など

また、コード決済各社が連動キャンペーンも展開。PayPayは、40以上の大手加盟店やチェーン店と連携し、「PayPayクーポン」を発行。楽天ペイも初めて/久しぶりの利用で500ポイントなどのキャンペーンを実施している

東京都に住んでいる、もしくは通勤・通学している人にとってはお得なキャンペーンとなるが、いくつかの注意点がある。

1つ目は、支払い方法。4つのコード決済が対象となるが、支払手段が「コード決済」に限定されること。例えば、各サービスの「請求書払い」は対象外であり、「d払い(iD)」や「楽天ポイントカード払い」なども対象外となる。詳細は各サービスのページなどで確認してほしい。

また、キャンペーンの目的が「都民の生活を守るとともに、消費を喚起し経済の活性化にもつなげるため、都内の対象店舗で実施するもの」なので、対象は都内の実店舗に限定される。ネット通販(オンライン)は対象外だ。

2つ目の注意点は、キャンペーンが早期終了する可能性があること。期間は2024年3月31日までだが、予算を使い切ると終了する。予算は100億円(暮らし向き向上緊急サポート事業)と非常に大きいが、対象者が多い東京都かつ還元規模も大きいため、早期終了の可能性はある。

最後は、対象外となる店舗や取引があること。国や公共法人が管理する施設や、銀行・保険、保険医療機関、風俗営業等の施設は対象外。また税金やたばこ、郵便切手、交通乗車券なども対象外となる。

対象外となる店舗

国、地方公共団体、公共法人が管理運営する施設
金融商品取引業者の店舗
銀行、信託会社、保険会社等
保険医療機関及び保険薬局等
風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律第2条に該当する施設
その他、本事業の目的・趣旨から適切でないと都が判断するもの

対象外となる取引

公共施設の入場料等、公共料金及び納税に関する支払い
たばこ事業法第2条第1項第3号に規定する製造たばこの購入
有価証券、郵便切手類、印紙、証紙及び物品切手、交通乗車券、チケット販売受託事業者等(コンビニエンスストア含む)が販売する興行チケット、その他金券類等の換金性の高いものの購入
当せん金付証票(宝くじ)等の購入
インターネット販売等の実店舗外での決済
自動販売機における購入
その他本事業の目的・趣旨から適切でないと都が判断するもの