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楽天生命、健康であれば毎年最大20%還付する医療保険

楽天生命は、健康状態に応じて楽天ポイントが還付される医療保険「楽天生命ウェルスマイル」を、11月25日に発売する。対面募集代理店やインターネット経由で申込可能。

手術や入院の保障だけでなく、契約者が良好な健康状態を維持することで保険料の最大20%の還付を、楽天ポイントまたは現金で受け取れる医療保険。健康状態に応じて楽天ポイントが還付される医療保険は、業界初としている。

最大の特徴は、健康診断の結果に応じて1年分の保険料の最大20%の楽天ポイントが還付される点。契約者は毎年の健康診断の結果を提出することで、その結果に基づいてウェルスマランクが判定され、還付率が決定する。還付は毎年1回受けられる。

例えば40歳男性・入院給付金額20万円、保険期間・保険料払込期間10年、ウェルスマランク5の場合、月払保険料は4,980円(標準体保険料率)で、1年間の還付は11,952ポイントになる。

40歳男性の還付例
「楽天生命ウェルスマイル」保障内容
保険料例

楽天ヘルスケアとも連動してポイントを獲得可能。活動消費カロリーや運動時間、歩数など毎日の健康データを楽天ヘルスケアに連携させると、毎週最大40ポイント、1カ月で最大200ポイントを獲得できる。さらに月1回以上、血圧とBMIを楽天ヘルスケアに入力すると、毎月50ポイントが進呈される。

楽天ヘルスケアと連携すると月最大250ポイント獲得可能

新商品の開発背景について、楽天グループ 執行役員 兼 楽天インシュアランスプランニング 執行役員 幸崎 えみ子氏は以下のように説明。

「日本人の平均寿命と健康寿命は年々増加していますが、その差は縮小していません。平均寿命と健康寿命の差は、男性が約8.8年、女性が約12.1年と、人生の最後の10年は制約を抱えて過ごす人が多いという状況にあります。健康リスクにおいて加齢や遺伝、不慮の事故などはコントロールできませんが、生活習慣はコントロールでき、日々の食事や休養、運動などを意識することで健康に気を使うことは可能です。

楽天グループでは、楽天会員の生活習慣の改善による健康寿命の延伸、QOLの向上を目的としてヘルスケア事業を立ち上げ、健康管理しながらポイントを貯められるヘルスケアアプリ『楽天ヘルスケア』を2022年10月にローンチしました。楽天生命においても、保険会社として楽天会員の健康促進に貢献するべく、楽天グループのシナジーを発揮し、健康を楽しみながら楽天ポイントを受け取れる楽天らしい保険を開発したく、今回の『楽天生命ウェルスマイル』が生まれました」

楽天グループ 執行役員 兼 楽天インシュアランスプランニング 執行役員 幸崎 えみ子氏
日本人の平均寿命と健康寿命は年々増加しているが、その差は縮小していないという
2022年10月にローンチした楽天ヘルスケア
楽天生命の保険商品

健康診断の結果でウェルスマランクを判定

同商品は申し込み時の告知内容によって、2種類の保険料率のどちらかが適用される。持病があるか、過去2年以内に人間ドックで異常を指摘されたか、などの告知項目があり、該当する項目がひとつもない場合は「標準体保険料率」が適用され、持病があるなど告知項目に該当し健康状態に不安がある場合は「引受基準緩和体保険料率」が適用される。

楽天ポイントが還付されるのは「標準体保険料率」が適用された場合で、この中からさらにウェルスマランクの判定が行なわれる。ウェルスマランクは健康診断の結果によって1~5の5段階に分けられ、5と判定されると最も高い還付率となる。

申し込み時の告知内容によって、2種類の保険料率のどちらかが適用される
「標準体保険料率」が適用された場合、健康診断の結果によってウェルスマランクを判定
基準となる健康診断の項目

ウェルスマランク5の還付率は、40歳未満は10%、40歳以上は20%。ウェルスマランク4の還付率は、40歳未満は8%、40歳以上は18%。ウェルスマランク3の還付率は、40歳未満は3%、40歳以上は8%。ウェルスマランク2と1は楽天ポイント獲得なし。

なおウェルスマランク1は、保険料率が持病等がある「引受基準緩和体保険料率」だと該当し、ウェルスマランク2は「標準体保険料率」だが健康診断の結果提出がなかった場合に該当する。

保険料率に「引受基準緩和体保険料率」が適用された場合でも、契約後2~5年の間に再度告知し、同社が定める基準に該当した場合は「標準体保険料率」に変更される。

保険料が還付されるのはウェルスマランク3~5のみ

毎日の消費カロリーや歩数の連携で楽天ポイント

毎日の健康データを楽天ヘルスケアに連携すると楽天ポイントが受け取れる、プログラムは、「標準体保険料率」、「引受基準緩和体保険料率」どちらも対象。

ポイント対象の健康データはApple Watchに準拠しており、「活動消費カロリー(kcal)」「運動時間(分)」「スタンド時間(時間)」「心拍数(最小・最大bpm)」「心拍変動(MS)」「安静時心拍数(bpm)」「歩行時平均心拍数(bpm)」「心電図」「睡眠時間(時間・分)」「歩数」の10項目で、これらを連携することで各4ポイント/週が獲得できる。データ連携の判定は水曜日に行なわれるため、水曜日が5回ある月の場合は最大200ポイント獲得可能。

なお上記データはApple Watchと楽天ヘルスケアを連携することで送信され、手動入力は不可。Androidアプリを利用している場合は、連携できる項目に限りがあり、約5項目、最大100ポイントの獲得となる。

血圧・BMIの入力で月50ポイントの獲得はiOS、Androidどちらも適用。月1回以上アプリに入力することで獲得できる。

ポイント対象のデータ項目

楽天ヘルスケア自体は、楽天生命ウェルスマイルの契約がなくても利用可能。1日5,000歩を目標にしたデイリーチャレンジや、1日5,000歩を3日間連続で達成する連続チャレンジなどがあり、チャレンジイベントを達成すると「楽天ポイント」が当たる抽選に参加可能。