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メルカリ、3Dプリンターでのハンドメイド商品に注意喚起

メルカリは23日、3Dプリンターで製造したハンドメイド商品を出品・販売する際の注意喚起を行なった。衛生面や事故の可能性、継続販売における注意点など、通常の商品販売とは異なる配慮が必要であることをまとめている。

3Dプリンターで自作した商品においては、製造時にできる積層痕で細菌が繁殖する、金属摩耗でノズル片が混入する、といったリスクがある。また、耐熱性が低く、煮沸消毒ができないため、衛生面も問題があるという。

そのため、例えば3Dプリンターで自作したクッキー型やケーキ型のような食品器具を購入し、実際に購入品を使用して調理した場合、「細菌や金属片が食べ物に混入し、経口摂取することで健康被害が発生するおそれがある」とする。

また、自作したランプシェードやライトホルダーでは、3Dプリンターに用いられるPLA樹脂が熱に弱く、使用方法によっては溶けたり発火する可能性があり、「事故に繋がるおそれがある」という。

こうした危険性がない場合は、メルカリとメルカリShopsにおいて、3Dプリンターで自作した商品を出品・販売自体は可能となる。

ただし、出品・販売する際は「3Dプリンターで自作したハンドメイドの商品であること」を商品説明に明記し、メルカリ利用者が、リスクを踏まえて購入判断ができる情報提供を行なうよう求めている。また、3Dプリンターで自作したものを営利目的で反復継続して出品・販売して取引する場合、許認可や届出が必要となることもある。

自作したものを出品・販売しても問題がないか、必要な許認可や届出については、法律事務所や各種省庁、専門機関に確認するなど、出品・販売者が法律に違反しないよう求めている。