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Google、2年以上利用がないアカウントを削除へ

Googleは、非アクティブなアカウントの取り扱いポリシーを変更すると発表した。Google アカウントが2年間アクティブにならなかった場合、アカウントやコンテンツの削除を行なう。

この措置は、フィッシングなどの不正利用の対策のため。アカウントが長期間使用されず、忘れられ、放置されている場合、漏洩可能性のある古いパスワードや再利用されたパスワードに依存していることが多い。また、放置されたアカウントは、アクティブなアカウントに比べて2段階認証が10倍低く、脆弱だという。そのため、アカウントが侵害されると、個人情報の盗難やスパム、悪意のあるコンテンツの媒介などに利用される危険性が高いという。

不正利用対策のため、Googleでは2年間以上使用されていないアカウントにおいて、Google Workspace(Gmail、Docs、Drive、Meet、カレンダー)、YouTube、Google フォト内のコンテンツを含む、アカウントとそのコンテンツを削除することもあると、ポリシーを変更する。

ポリシー変更は、個人のアカウントにのみ適用され、企業や学校などの組織アカウントは対象外。ポリシー変更は5月16日(米国時間)からだが、非アクティブユーザーに影響はなく、コンテンツやアカウントの削除は最短で2023年12月からとなる。また、アカウントを削除する前に、アカウントのメールアドレスなどに、複数回の通知を送る。

アカウントを有効に保つために必要なことは、少なくとも2年に1回サインインする。主な対処法は以下の通り。

  • メールを読む、送信する
  • Google ドライブを使用する
  • YouTube 動画を見る
  • 写真を共有する
  • アプリをダウンロードする
  • Google 検索を使用する
  • 「Google でログイン」機能でサードパーティ製のアプリやサービスにログインする

また、Google Oneやアプリなど、Google アカウントで購読を設定している場合も、アカウントはアクティブとされ、削除対象にはならない。