ニュース

メルカリShopsで訳アリ食品がお得に フードロス削減

メルカリShops×Kuradashi フードロス削減プロジェクト

メルカリShopsを運営するソウゾウとクラダシは、フードロス削減を目指し業務提携を締結した。通常の流通ルートでは販売できない商品を取り扱う「Kuradashi」がメルカリShopsに出店し、「メルカリShops×Kuradashi フードロス削減プロジェクト」も始動する。

Kuradashiは、規格外や賞味期限が近いことなど、さまざまな理由により通常の流通ルートでは販売できない商品を扱うマーケット。販売が困難な食品を企業から買い取り、通常よりお得な値段で販売する。売り上げの一部は、環境保護支援団体や社会福祉支援団体など社会貢献団体に寄付される。

メルカリShopsは、スマホでネットショップを開設できるEコマースプラットフォームで、食品や衣料品、ハンドメイド作品などを販売できる。正規の販路に乗せられない訳あり食品や、自治体の“まだ使える”粗大ごみなどの販売も促進している。

Kuradashiビジネスモデル
メルカリShopsは訳あり商品や、まだ使える粗大ごみの販売など、循環型社会の実現に向けた取り組みも行なっている

まだ食べられるのに廃棄される商品を販売

クラダシ 取締役執行役員CEO 河村 晃平氏は、Kuradashiで取り扱う商品について以下のようにコメント。

「Kuradashiはフードロス削減を目指して運営していますが、フードロスが起きる理由は主に3つあります。商品の割れや少しの傷、サイズ違いなどの『規格外』、製造日から賞味期限まで3分の1を超えると廃棄される『1/3ルール』、桜や紅葉など四季折々のパッケージで季節が過ぎると販売できない『季節商品』の3つです。まだ食べられるにも関わらず捨てられてしまう商品を、Kuradashiではお得に販売しています」

共同プロジェクト開始の背景については、「メルカリグループのソウゾウさんが“限りある資源を有効活用する”ことを推進しており、クラダシは“もったいないを価値へ”を掲げ、フードロスを削減する会社として事業を展開しています。両社が共通の理念を掲げていることもあり、循環型社会を共に目指し、さらにはフードロス削減の輪を広げていきたいという思いから共同プロジェクトを開始しました」(河村氏)と話す。

クラダシ 取締役執行役員CEO 河村 晃平氏
フードロスが起きる理由は主に3つあるという

フードロスの中でも、特に季節限定で販売される商品は、1つのイベントで10億円を超える破棄があると推計されている。これらのフードロスを削減すべく、「メルカリShops×Kuradashi フードロス削減プロジェクト」の始動に至った。

プロジェクト第1弾は、メルカリShopsにて「春もおいしい 冬のごちそうフェア」を、3月13日から22日まで開催。3月に賞味期限を迎えるおせち食材や、春以降需要が低下する鍋商品などのシーズナル商品をお得な価格で販売する。出店記念として100円引きクーポンも配布する。

「春もおいしい 冬のごちそうフェア」を開催
春以降需要が低下する商品をお得な価格で販売
鍋商品なども用意

戸越銀座商店街にも、期間限定でポップアップストアを出店。同じくおせち食材や鍋商品などを販売する。期間は3月13日から15日まで。

同プロジェクトは年間を通じて開催する予定。第2弾以降の特集についても季節にあわせて順次実施する。併せて、業務提携の一環として食品関連事業者向けセミナーも共同開催し、フードロス削減の輪を広げるべく協働していく。

戸越銀座商店街にポップアップストアを出店