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御堂筋のガスビルをリノベ。西側に33階複合ビル 大阪ガス

完成イメージパース

大阪ガス、大阪ガス都市開発は、大阪ガスビルディング(ガスビル)のリノベーションと、ガスビル西側での複合ビル(「ガスビル西館」)の開発を進める。ガスビルのリノベーションは2031年頃、ガスビル西館は2027年頃竣工予定。

ガスビル敷地と西用地との間にある市道(御霊筋)の道路上空を活用し、両敷地の一体的利用を図る計画。また、歴史的建築物であるガスビルの保存を中心とした都市再生への貢献による容積率の緩和を受け、敷地全体の高度利用を図る。

位置図

両ビルとも1階と2階に商業施設を誘致し、上層階にオフィスを整備。高度な業務機能の集積とにぎわいの調和するビジネスゾーンの形成を進める。また、現在の自社オフィスから用途拡大し、にぎわい施設や歴史的建築物の趣を残したオフィスとして整備する。

両ビルを合わせた敷地面積は約10,370m2、延床面積は136,000m2。階数はガスビルが8階、ガスビル西館が33階。高さは約150m。

用途構成

ガスビルは、南館(1933年竣工・登録有形文化財)と北館(1966年竣工)で構成され、両館一体となった外観を特徴としている。御堂筋のランドマークと位置づけられていることから、外観は東側・北側・南側の3面すべてと西側の一部(外観全体面積の約85%)を保存。竣工当時の趣を残す玄関やエレベーターホールなど、建物全体の床面積の約85%も保存して活用する。

耐震性向上のため一部を減築し、開放的なアトリウム空間として再生。ガスビルの御堂筋側に新たなメインエントランスを設け、アトリウムからガスビル西館までつながる人の流れとにぎわいを創出する。

ガスビルのアトリウム イメージ

ガスビル西館のデザインは、御堂筋とともに歩んだガスビルのレガシーを継承し、御堂筋に新たな風格とにぎわいのある都市景観の創造を図る。

高層部は、遠景からもガスビルとして認識されるよう、白と黒の対比、庇と付け柱により水平と垂直を強調したデザイン、コーナー部分の曲面といった、ガスビルの特徴的な要素を取り入れる。低層部(基壇部)は、ガスビルとスカイラインの高さやデザインを調和させることで、ガスビルとの一体感を創出する。また、庇上部を緑化することで、自然との調和、生物多様性等への寄与を図る。

ガスビル西館のデザインコンセプト(南より)

ガスビル・ガスビル西館および道路上空利用部の3階に、ワンフロアでつながるイノベーション拠点を整備。ガスビルにはコワーキングスペースやシェアオフィスなど、ガスビル西館には多目的大ホールを設置し、利用者の動線が交わる道路上空利用部分にイノベーションスクエアを整備する。

道路上空利用部分のイメージ(南より)

所在地は大阪市中央区平野町4-1-2。ガスビル西館の場所は同社グループ社有地。

北東より