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富士通の電子ペーパーノートに暗記学習用機能

富士通クライアントコンピューティングは、電子ペーパーディスプレイ搭載のノート型端末「QUADERNO」(クアデルノ)の本体ソフトウェアを更新し、暗記学習用の機能などの提供を開始した。

クアデルノは電子ペーパーディスプレイを搭載し、紙とペンのような書き心地や薄型・軽量といった点が特徴の端末。サイズはA5、A4の2種類がラインナップされている。直販価格はA5(FMVDP51)が49,800円、A4(FMVDP41)が69,800円。

クアデルノのユーザーの利用実態として、スキルアップや学習に利用しているケースが一定数存在。勉強中に手書きをしたいというニーズも分かり、暗記モードの企画・開発を行なった。暗記モードでは「手書き」「隠す」という2つの要素をスマートに取り込んだ。

新たに搭載される暗記モードではまず、「マーカー/ハイライト」を使って、隠したい(覚えたい)文字の上に線を引いておく。次に、暗記モードのアイコンをタップすると、線を引いた場所がすべて黒塗りになって隠される。隠れた部分をペンでそれぞれタップしていくと、黒塗りが解除され、答え合わせができる。暗記モードのアイコンで黒塗りを一度にすべて解除することもできる。覚えた部分のマーカーを削除すれば、次に覚えたい場所だけを隠すことが可能。

この機能を使うことで、手書きでオリジナルの単語帳を作れるほか、外部から取り込んだテキストや、クアデルノで作成した授業ノートを、そのまま暗記学習用に活用できる。

連続ページめくり機能、スリープ画面の拡張

新機能として、連続ページめくり機能が追加される。指で画面をスワイプしてページをめくる操作をした際、指を画面から離さずに止めると、ページめくりが連続して行なえる。読みたいページにきたら指を離すことでページめくりを止められる。

また、スリープ時に画面に表示する内容は3種類から選択できるようになった。標準はクアデルノのロゴだが、イラストなど任意の画像を設定可能。このほかスリープ直前に画面に表示されていた内容をスリープ画面に表示させることもでき、同じ画面を長時間表示できる。なおユーザーが操作していたドキュメントの内容がそのまま表示され続けるため、セキュリティには注意する必要がある。

このほか、アップデータ株式会社が提供する、クアデルノとクラウドを連携するWebサービス「My Note Cloud」が12月15日に正式リリースとなっている。書き込んだ内容を自動的にクラウドに保存したり、クラウドに保存したノートをPCやスマートフォンで見たりできる。