ジン「ユーロフリーガー III」登場、日本限定100本

ホッタは、腕時計ブランド「ジン」の新作として、「356.EURO FLIEGER.III」(356. ユーロフリーガー III)を12月に発売する。数量は限定100本で、日本限定モデル。機械式の腕時計で、価格は440,000円。

「ユーロフリーガー」シリーズは、NATO軍が配備するユーロコプターに搭載されるジン製のオンボードクロックに採用しているイエローカラーを、針やインデックスに採用するパイロット・クロノグラフ。第1弾として2000年に「356.EURO FLIEGER」、第2弾は2007年に「356.EURO FLIEGER.II」が発売されていた。

第3弾の今回は、従来と同様にケース径38.5mmのサンドマット仕上げのコンパクトなケースや、クロノグラフの30分積算計と12時間計のサブダイヤルを最大サイズでレイアウトするデザインが踏襲されている。

一方、これまでなかったスモールセコンド(サブダイヤルに搭載される時刻の秒針)を3時位置に搭載しており、このサブダイヤルにはユーロコプターのコックピット内に搭載のブラックライトで光るイエローの蛍光塗料が施されている。

ジン 356.EURO FLIEGER.III、440,000円。日本限定100本

加えて、針とインデックスの塗料は蓄光型のスーパールミノバのイエローとなり、一般的な暗所での視認性も高めた。ユーロフリーガーの第2弾までは、針とインデックスにはブラックライト下で発光する蛍光塗料が塗布されており、一般的な暗所では発光しなかった。

左：暗所でのスーパールミノバの発光　右：ブラックライト下での蛍光塗料の発光

スモールセコンドとスーパールミノバの追加は、いずれも日常的な使用に配慮したスペックとなる。風防はファーストモデルと同じ強化アクリル。ダイヤルはブラックのマット仕上げで、コントラストの高い組み合わせで日中の視認性も高めている。

ムーブメントは機械式で自動巻きの「SW500」を搭載。パワーリザーブは46時間。振動数は28,800振動/時。石数は25石。

ケースはステンレススチール製。バンドはリベット付きのカウレザー。裏蓋はねじ込み式で、限定番号が刻印される。リューズとクロノグラフのプッシュボタンは安全性を高めた逆位置(左側)に搭載される。防水性能は10気圧防水。負圧耐性を備える。大きさはケース径が38.5mm、厚さが15.5mm。ベルトを除く重さは71g。

ユーロフリーガー シリーズ

左：2000年発売「356.EURO FLIEGER」　右：2007年発売「356.EURO FLIEGER.II」　第2弾は風防が両面無反射コーティングのサファイアガラスで、ロゴマークが拡大されている

第1弾モデルの暗所での見え方。左：一般的な暗所　右：ブラックライト下での蛍光塗料の発光