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アドビと凸版、マイナンバーカードを用いた本人確認サービスで連携

マイナ本人確認処理フロー

アドビと凸版印刷は、マイナンバーカードを用いた本人確認サービスで連携。アドビが提供する電子契約サービス「Adobe Acrobat Sign」において、非対面での契約や、本人確認の必要な手続きに対応するため、マイナンバーカードをスマートフォンにかざすだけで本人確認が完結する「マイナ本人確認 for Adobe Acrobat Sign」を凸版印刷が開発し、9月27日にサービスを開始する。

凸版印刷は、地方公共団体情報システム機構(J-LIS)が運営する公的個人認証サービス(JPKI)の民間事業者による利活用が進んでいることを踏まえ、2021年4月にJPKIと連携した「本人確認アプリ」を開発し、安全で正確な非対面本人確認アプリサービスを提供している。一方、アドビは全世界で各国それぞれのIDなどを使用した本人確認機能を提供している。

マイナ本人確認for Adobe Acrobat Signでは、凸版印刷の本人確認アプリで公的個人認証による本人確認を行なったうえでAdobe Acrobat Signで電子サインを行なえるようになる。

Adobe Acrobat Signとマイナ本人確認for Adobe Acrobat Signの連携イメージ図

公的個人認証を活用することで、目視確認による点検業務が不要となり本人確認処理がリアルタイムで完結できる。これにより、事業者の事務負荷軽減、本人確認に関わるコスト圧縮が可能としている。

また、認証・認可をはじめとした凸版印刷のID管理・統合基盤サービス「IDaaS」活用し、ユーザーの同意のもとID情報を連携させるための標準仕様であるOpenID Connectに基づいたユーザー情報の連携が可能。

Adobe Acrobat Signと本人確認アプリとの連携においてもIDaaSの機能を活用しており、マイナ本人確認 for Adobe Acrobat Signにて本人確認を行なった利用者のIDと、そのIDに紐づくユーザー情報をAdobe Acrobat Signに連携している。

近年、電子契約導入企業の増加や非対面による手続きのニーズの高まりがある一方で、不正利用やなりすましによる問題が顕在化している。そういった中で、非対面での本人確認手法として公的個人認証が注目されているとし、マイナ本人確認 for Adobe Acrobat Signでは書類の郵送や対面などで行なわれてきた審査のデジタル化が可能であると同時に、証拠性や本人確認の必要性のある手続きにおいても迅速かつ信頼性の高い処理が実現するとしている。