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電子書籍のアクセシビリティ向上のためにJIS規格制定

経済産業省と日本産業規格(JIS)は22日、電子書籍フォーマット「EPUB」のアクセシビリティに関するJIS制定を発表した。視覚障害などの理由で印刷された書籍を読めない人でもアクセシブルな電子書籍の入手性向上を図る。

制定されたのは、印刷された書籍が読めない人でも読むことのできる電子書籍のアクセシビリティを評価する日本標準規格(JIS X 23761)。同規格と対応する国際規格(ISO/IEC 23761)が、日本提案で規格化されたことから、国際規格との整合性を図るためJISの制定を行なった。

JIS X 23761では、EPUB 書籍がアクセシブルであるために必要な要件として、ページナビゲーション、メディアオーバーレイズの再生(テキストと音声を同期)などを定義。また、要件をどこまで満たしたかを示すためのメタデータを定義した。

このJIS規格の制定によって、各EPUB電子書籍がどこまでアクセシブルなのかを出版側も利用者にも把握できるようになる。

トイレの節水に関するJISを改正

また、 トイレの節水に関するJISも改正。トイレ(小便器)の洗浄水量について、節水されている場合の区分や、その性能を試験する方法を標準化した。

洗浄水量の区分を明確にし、その試験方法を統一することで、節水型の製品を選択する目安を制定。これら製品の普及や、それによる水消費量の抑制を見込む。今後は本JISに基づく海外国家規格の開発協力で、日本の優れた節水効果及び衛生性を両立した製品の普及を推進する。