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iPhone 12は全て5Gで4タイプ。カメラ追求の“Pro” 小さな“mini”

Appleは14日、iPhone 12シリーズを発表した。iPhone 12、iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Maxの4モデルを用意し、いずれも5Gに対応。10月16日より順次予約受付を開始する。

iPhone 12は6.1型Super Retina XDRディスプレイを搭載し、64GB、128GB、256GBの3モデルを用意。価格は85,800円、90,800円、101,800円で、10月16日より予約受付を開始する。

iPhone 12(左)とiPhone 12 mini(右)

iPhone 12 miniは5.4インチSuper Retina XDRディスプレイを搭載。64GB、128GB、256GBの3モデルを用意。価格は74,800円、79,800円、90,800円で、11月6日より予約受付を開始する。

上記2モデルのカラーはホワイト、ブラック、ブルー、グリーン、(PRODUCT)RED。

iPhone 12

iPhone 12 Proは、6.1型Super RetinaXDRディスプレイを搭載し、128GB、256GB、512GBの3モデル展開。価格は106,800円、117,800円、139,800円。10月16日から予約注文を開始する。

iPhone 12 Pro Maxは、6.7インチSuper RetinaXDRディスプレイで、同様に128GB、256GB、512GBの3モデル。価格は117,800円、128,800円、150,800円で、11月6日から予約受付を開始する。

iPhone 12 Pro

iPhone 12 Pro/Pro Maxのカラーは、パシフィックブルー、ゴールド、シルバー、グラファイト。頑丈なCeramic Shieldの採用などで、耐落下性能を4倍向上させたという。

日本はソフトバンク、au、ドコモが取り扱い予定。

なお、Appleの環境に関する目標の達成に向けた取り組みの一環として、iPhone 12シリーズには電源アダプタとEarPodsが付属しない。現在使っているApple電源アダプタやヘッドフォンを利用するか、別売りのアクセサリを購入する必要がある。

また、充電・接続端子はLightningを継続。USB-C-Lightningケーブルが付属する。同梱物はiPhone本体とこのケーブルのみとなる。

A14 Bionic搭載。新たな「MagSafe」を提案

iPhone 12シリーズは、いずれも5Gによる高速通信に対応。映像配信サービスや高画質なFaceTime通話、ゲームにおける高速応答などを訴求していく。米国ではミリ波にも対応する。

新たなチップ「A14 Bionic」を搭載。CPUやGPUの高速化や、16コアのNeural Engineなどによりパフォーマンスを大幅に向上させたほか、Dolby VisionによるHDR撮影などに大雨。バッテリー効率の向上にもA14 Bionicが寄与しているという。また、IP68相当の防水性能も有している。

カメラは、広角カメラと超広角カメラの両方で、ナイトモードが使えるようになり、よりドラマチックな撮影を可能にする。フロントカメラもナイトモードに対応。また、ポートレートモードや中程度の光量から低光量で撮影する時に、複数の露出を分析して細部を再現する「Deep Fusion」に対応した。

Dolby VisionによるHDR動画撮影に対応。業務用カメラなども含めて初のDolby Vision HDR対応カメラとなり、iPhone上で10bit HDR動画の撮影・編集・再生まで可能となる。iPhoneのiMovie、Clipsで編集できるほか、Mac向けにDolby Vision HDR対応の編集ソフト「Final Cut Pro」を年内に提供予定。

新たに「MagSafe」と呼ぶアクセサリーの仕組みを用意。マグネットを使ってiPhoneの背面に貼り付けるアクセサリーとなり、カードケースなどの機能をiPhoneに加えられる。MagSafeを付けたまま、Qiによるワイヤレス充電も可能。クレジットカードを入れても磁気への影響はないという。

MIMO対応のIEEE 802.11ax Wi‑Fi 6無線LANやBluetooth 5.0、リーダーモード対応NFC、予備電力機能付きエクスプレスカード、FeliCaなどに対応。Face IDによる顔認証機能も備えている。

Pro/Pro MaxはLiDARでカメラ進化

iPhone 12/12 miniと12 Pro/Pro Maxの主な違いは、画面サイズのほか、ボディの素材やカメラなど。

iPhone 12/12 miniは、アルミニウムボディだが、iPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxはステンレススチールのボディを採用する。いずれも頑丈なCeramic Shieldを採用し、耐落下性能を4倍向上させた。

iPhone 12 Pro Max(左)とPro(右)

カメラは、iPhone 12/12 miniは、デュアル12MPカメラシステム(超広角、広角)による2カメラ構成で、2倍の光学“ズームレンジ”だが、Pro/Pro MaxはPro 12MPカメラシステム(超広角、広角、望遠)の3カメラで、4倍(Pro)/5倍(Pro Max)の光学“ズームレンジ”としている。

iPhone 12のカメラ
iPhone 12 Proのカメラ

Pro/Pro Maxには光学式の手ブレ補正を搭載。さらに、Pro Maxにはより大きなピクセルを持った、広角センサーを採用したほか、センサーシフトOISによる高度な光学手ブレ補正に対応する。また、Proは最大10倍のデジタルズーム、Pro Maxは12倍のデジタルズームを搭載。ナイトモードポートレートに対応する。

iPhone 12 Proの夜景モード
低照度下での性能を改善

ビデオ撮影は、全モデルが4K/24/30/60fps対応だが、Dolby Vision HDRでの4K/60fps対応はPro/Pro Maxのみ(iPhone 12/12 miniは4K/30fpsまで)。

Pro/Pro Maxには、LiDARテクノロジーを搭載。iOS 14の深度フレームワークと連係し、カメラの視野角全体にわたる高解像度データを作り、パルス状の光線をナノ秒単位で照射しながら場面の計測を継続的に行ない、深度マップを作成。より高度なAR体験を可能にする。

加えて、暗い場所でもLiDARを活用することで、オートフォーカス精度を向上。約6倍速くフォーカスできるほか、広角カメラではLiDAR深度マップを使うことで、ナイトモードでポートレート撮影を可能にする。

ナイトモードポートレート

また、「Apple ProRAW」にも対応。RAWデータを活かしたノイズ低減のほかカラーやホワイトバンス調整なども可能になる。ProRAWは発売後の対応となる。

Dolby Visionで4K撮影「iPhone 12 Pro/Pro Max」

外形寸法/重量はiPhone 12が146.7×71.5×7.4mm/162g。

iPhone 12 miniは131.5×64.2×7.4mm/133g。

iPhone 12 Proは146.7×71.5×7.4mm/187g。

iPhone 12 Pro Maxは160.8×78.1×7.4mm/226g。

Qiによるワイヤレス充電に対応するほか、20W以上のアダプタでの高速充電(30分で最大50%)に対応。バッテリ駆動時間はiPhone 12/12 Proがビデオ再生時17時間、オーディオ再生時65時間。iPhone 12 miniがビデオ再生時15時間、オーディオ再生時50時間、iPhone 12 Pro Maxがビデオ再生時20時間、オーディオ再生時80時間

ライバルよりも50%高性能な5Gスマホ「iPhone 12」

5G対応で6.1型「iPhone 12」

最高カメラ性能を追求した「iPhone 12 Pro」と「iPhone 12 Pro Max」

5.4型で5G対応「iPhone 12 mini」。ラインナップ最小、74,800円から

iPhone SE並みの小型筐体の「iPhone 12 mini」

HomePod miniも発売

また、新しいスマートスピーカー「HomePod mini」も11月6日より発売する。価格は10,800円。

球体のようなボディを採用し、Siriによるコントロールが可能。Apple Music、Podcast、iHeartRadio、radio.com、TuneInなどに対応するほか、数カ月内にPandoraやAmazon Musicにも対応する。

Appleの小さなスピーカー「HomePod mini」