ウェザーニュース、雨雲レーダーを強化。15時間先まで高解像度に

ウェザーニューズは「ウェザーニュース」アプリにおいて、15時間先までの雨雲の動きを250mメッシュ/10分間隔で確認できる業界初の雨雲レーダーを、「雨雲レーダーCh. Zoomモード」にて提供開始した。1時間後以降は有料会員限定。

これまで見ることができた雨雲の動きは、3時間先から6時間先が1kmメッシュ/1時間間隔、7時間先から15時間先が5kmメッシュ/1時間間隔だった。これらがともに、250mメッシュ/10分間隔となる。

これにより、雨雲レーダーCh. Zoomモードの対象時間を3時間から15時間へ延長。15時間先までの雨雲の動きを、90枚以上のレーダー画像で表現する。

新しい雨雲レーダーを実現したのは、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)を導入した独自の気象予測モデルと、雨雲レーダーのために新開発したAI技術。HPCの導入によりレーダー画像の時間解像度を1時間間隔から10分間隔へ、AI技術により空間解像度の高解像度化を実現したという。

AIでは、過去数年分の独自の気象モデルの予測結果と雨雲レーダーの実況画像を学習させることで、5kmメッシュから250mメッシュへのダウンスケーリングに成功したとする。

同社の気象予測モデルでは、新たな雨雲の発生や雨雲の発達・衰弱、地形による効果を加味しているとし、台風やゲリラ豪雨への備えとしても活用できるとしている。