ニュース

Twitter、新型コロナ関連の削除対象ツィートを拡大

Twitterは23日、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大について、誤った内容の投稿についての対応強化を発表した。攻撃的な内容や意図的な情報操作の可能性があるコンテンツに関しては、幅広い範囲で強制的対応を実施していく。

公衆衛生に関し、国際的あるいは各国の関係当局からのガイダンスに直接的に反対するコンテンツに対応するため、Twitterにおける「危害」の定義を拡大。「社会的距離戦略を取っても効果がない」といった内容の投稿については削除要請する。

削除要請対象とする投稿の内容例は以下の通り。

「社会的距離戦略を取っても効果がない」などと、意図的に推奨されるガイダンスに反する行動をとらせようとしたり、COVID-19の感染が確認されている地域で積極的に社会的距離戦略を取らないように奨励したりするなど、COVID-19感染の可能性を減らすための国際的または各国の公衆衛生当局による勧告を否定するもの。

治療法や予防法に関する、直接危害には直結しないが効果がなく、COVID-19に関係のないもの、または他人を誤解させる意図を持ってシェアされたもの(たとえ冗談であったとしても)。例えば「コロナウイルスは熱に弱いので外を歩くだけで感染を防げる」「アロマセラピーやエッセンシャルオイルはCORVID-19に効果がある」といったもの。

たとえ冗談であったとしても、危険性のある治療法や予防法。例えば「漂白剤を飲んだり、コロイド銀を摂取したりすればCOVID-19は治る」など、効果がないことが明白であるもの、COVID-19に関係のないもの、現状から逸脱して他人を誤解させる意図を持ってシェアされているものなど。

潜伏期間の伝染について、国際的もしくは各国の公衆衛生当局によって実証された科学的事実を否定するもの。例えば、「子供が発症した例は一切なく、COVID-19は子供には感染しない」など。

第三者の利益を目的とした行動を誘発するために、人を特定の行動に走らせることを意図した具体的なCOVID-19の情報の主張。例えば、「コロナウイルス騒ぎはウソで、実在などしていない。外に出て、地元のバーを潤そう!」、「手洗いの奨励についてのニュースは消費財メーカーのプロパガンダ。手を洗うのを止めよう」、「COVID-19のニュースなど無視しよう。これは単に株式市場を崩壊させて、資本主義を破壊しようとするたくらみだ」など。

人をあおって行動に走らせたり、パニックや社会不安を拡げたり、大規模な混乱を起こす原因を作ったりするような特定の発言や信憑性を確認できない発言。例えば、「たった今、国家警備隊が今後2カ月間、一切の食糧が入荷しないと発表—すぐにスーパーに急いで、ありったけのものを買いましょう!」など。

政府や公衆衛生機関あるいは当局者のなりすましによる特定の発言や信憑性を確認できない発言。例えば、イタリアの防疫官をもじったアカウントで「イタリアの隔離措置は終了」と宣言することなど。

COVID-19の診断基準や手順について誤った、もしくは誤解を招く情報を広めること。例えば、「10秒間息を止めていられれば、コロナウイルスに感染していない」など。

COVID-19と別の病気との違いについて、誤った、もしくは誤解を招く主張を行い、誰かを断定的に病気だと決めつけるような情報。例えば、「湿った咳なら違うが、乾いた咳ならコロナウイルス」、「コロナウイルスに感染すると通常の鼻水とは違って、溺れそうになるくらい鼻水が出る」など

特定のグループや国籍の人たちはCOVID-19に感染しないと主張すること。例えば、「黒い肌の人たちは、メラニン生成のおかげでCOVID-19に免疫がある」、「コーランを読めば、COVID-19に感染しない人になる」など。

特定のグループや国籍の人たちがCOVID-19に感染しやすいと主張すること。例えば「中国人はCOVID-19に感染している可能性が高いから、中国人が所有する企業は避けよう」など。

Twitterでは、ルール違反に関して強制的対応が取り続けられるシステムを構築。また、コンテンツに関する強制的対応のプロセスについて、毎日、品質保証のチェックを行ない、確実に賢明な対応が取れるようにしていくという。