ニュース

NP後払い、即時与信や不正検知強化で与信通過率を向上

ネットプロテクションズは、後払い決済サービス「NP後払い」について、システム・サービスのアップデートを順次開始。11月27日より開始するフェーズ1では、即時与信機能の追加、与信通過率向上、システム無停止化を行なう。

NP後払いは、年間流通金額2,500億円、導入企業4万社以上、大手通販利用率64%、年間ユニークユーザーは1,350万人の後払い決済サービス。購入者はクレジットカードの情報登録が不要で、商品受取り後に支払えることから、はじめて利用するECショップでも安心して買い物できるという。事業者はネットショッピングにおける約20%の後払いニーズを、未回収リスクなく提供できるとしている。

今回、高精度の与信モデルを構築し、不正利用を従来以上に精度高く排除しつつ、多くの利用者・加盟店に対して利便性の高い後払い決済を提供するという。アップデートにより、多様な機械学習手法の活用と内外部のデータ連携・活用が可能なアーキテクチャ構成に進化することで、システム処理のみで従来以上に正確に取引を捉えることが可能としている。これにより、新たな機能を追加する。

追加される機能は、即時与信機能の追加、与信通過率向上、システム無停止化。2020年以降には請求・支払いの個別最適化も行なう。

与信判断を全てシステム処理化し、即時与信(リアルタイムオーソリゼーション、RTA)を実装。従来のNP後払いでは、システム処理だけでなく目視での与信判断も実施していた。今回、サービス開始から蓄積した大量のデータを用い、従来のポリシーを優先しつつ、システム処理のみで与信判断が行なえるようになった。これにより、従来の「NP後払い」における与信通過率を維持したまま、即時与信を提供するとしている。

不正取引検知力と取引属性判断力を向上。請求・支払いの個別最適化が可能になったことで、不正取引を精度高く排除し、その後の請求・支払いフローのコミュニケーションの中で支払いに至るとみなせる取引が増加。従来NG判断だった取引の中でも、OK判断が可能なものが増加するとしている。

ロイヤルカスタマーオプションなど、特定の加盟店と協力することで与信判断に柔軟性を持たせるオプションサービスを展開。OK判断が可能な取引が増加できるとしている。

また、AWSへのサーバー移行により、処理限界による停止や遅延の発生率を減少。マイクロサービス化により一部機能が停止してもサービス全体として稼働し続けるようにし、99.99%の稼働率を目指す。

従来の「NP後払い」では全取引に対して一元的な請求・支払いフローを構築していたが、アップデート後は請求・支払いの個別最適化し、支払い期限や支払い手段などを取引ごとに個別に多様化する。なお、請求・支払いの個別最適化は、2020年以降の実装となる。

展開スケジュール