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「Google アシスタント」のプライバシー保護強化。自動削除の対象拡大

Googleは9月23日(米国時間)、音声アシスタント「Google アシスタント」にユーザーが話しかけた言葉を、第三者が聴いていた問題について謝罪し、人力のレビューを世界全体で中止、システムと管理の見直しを行なったと発表。音声の録音の仕組みと改善について説明した。

Googleでは、従来から初期の標準設定では音声データは保存せず、音声データを保存するには、Google アシスタントのセットアップ時に「音声アクティビティ」の設定を有効(オプトイン)にする必要がある。オプトインすることで、時間とともに音声を認識しやすくなるほか、少量の音声データのサンプルを使ってより多くの言語やアクセントを学習できるようになるという。なお、過去の音声アクティビティは確認、削除できる。

音声アクティビティをオプトインする際には、レビュー担当の第三者がユーザーの音声の断片データを聴く可能性があることを明示するよう設定を変更。すでにGoogleアシスタントを利用しているユーザーには、人によるレビューの再開前に、音声アクティビティ設定を確認するオプションを表示。再確認し、有効にするまでレビュープロセスには含まれないとしている。

「音声データと、ユーザーアカウントが紐づけられることは決してありません」とし、文字に変換するプロセスのプライバシー保護を強化。なお、言語の専門家がアクセスできる音声の断片データは、音声断片データ全体の約0.2%という。

「OK Google」と聞き間違えてアクティベーションした際の音声データ削除に加え、自動削除の対象を拡大。また、Googleアシスタント搭載機器が「OK Google」に反応する感度を調整する設定を追加、意図しないアクティベーションを減らせるほか、騒がしい環境でも音声をより検出できるようになるとしている。

加えて、製品ポリシーを更新し、保存する音声データ量を大幅に削減。音声アクティビティを有効にしているユーザーにおいては、アカウントに紐づけられた数カ月前より古い音声データの大部分を近日中に自動で削除するという。

Googleは、「ユーザーが自分にあった最適な設定を見つけられるよう、Googleの設定の仕組みについて今後も透明性を保つことをお約束します」としている。