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増税後の影響を診断する「消費税シミュレーター」。家計簿アプリZaim

個人向け家計サービス「Zaim」は、10月からの増税に向け、過去の家計簿データを反映し、増税後の実質負担を診断する「消費税シミュレーター」を公開した。

消費税シミュレーター 画面イメージ

消費税シミュレーターでは、Zaimで記録した家計簿から生活状況を分析し、増税後の影響を即時診断して対策を提示する。記録済の家計簿データを選択するか、おおよそ1カ月の支出額を入力することで診断できる。また、日々の具体的な対策をシンプルな言葉でアドバイスするという。

増税に対する不安の理由は「支出がどれくらい増えるかわからない」

Zaimでは、消費税シミュレーター公開に先立ち、Zaim利用者を対象に増税意識調査を実施。80%近くが「負担増」を理由に不安を覚えていることがわかったほか、軽減税率よりもキャッシュレス支払い時のポイント還元導入への期待が高いことが明らかになったという。

調査機関は8月20日から22日。調査対象は全国Zaim利用者(10代から60代以上の男女1,207人)。調査方法はインターネット調査。

調査の結果、増税に対し不安を感じている人は全体の約8割を占めたという。理由は「日々の支出がどれくらい増えるかわからない」が最も多く62.6%。次いで「日々の買い物に制限が出てきそうだから(53.7%)」「自分の趣味や旅行など余暇を楽しむゆとりが減りそう(53.6%)」。「不安に感じていない」とした利用者も「個人で対策できることがない」という回答が半数を超えている。

軽減税率については、認知率は8割を超えたものの、導入について肯定的な意見は26.7%にとどまった。理由としては、「課税の仕組みが複雑になる」「生活必需品は多くあり、対象の選択に違和感を覚える」「手間ばかり増えて本当の意味での負担が減るように感じられないから」などの意見があったという。

また、増税にあたり生活の中で見直すことはあるかという調査では、「普段の買い物でも出費を抑えられるようにしたい(52.2%)」「外食を控えたい(37.3%)」など購入するものが軽減税率の対象であるかどうかによって大きく消費行動の変化につながりそうな結果としている。

増税にあわせ導入されるキャッシュレス決済時のポイント還元制度について調査では、認知率はおよそ7割。今後積極的にキャッシュレス決済を利用したい人は8割を超えたという。