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皇居・東御苑の大嘗宮造営に清水建設が着手。殿舎を木造建築で再現

11月の大嘗祭で使われる「大嘗宮(だいじょうきゅう)」造営工事に、清水建設が着手した。建設地の皇居・東御苑に、3カ月余りで約30棟の殿舎を木造建築で再現する。

令和の大嘗宮のイメージ模型

清水建設は、宮内庁による大嘗宮の工事の一般競争入札により受注していた。

大嘗宮は、大嘗宮の儀が執り行なわれる施設で、大小約40棟の建屋から構成。うち、大嘗祭の祭場となる「悠紀殿(ゆきでん)」、「主基殿(すきでん)」をはじめとする約30棟の殿舎は木造建築となる。工事概要は、いずれも平屋で、最高高さ約9m、総延床面積約2,600m2

清水建設は大嘗宮の造営にあたり、「(国宝)出雲大社平成の大遷宮」(60年に1度の解体改修)を納めた工事長を責任者に据え、神社仏閣の経験者を集めた全社横断のプロジェクトチームを結成。北陸、関東、東北地方から腕利きの宮大工を確保したという。

殿舎を形どる木材の使用量は約550m3。長野県産の唐松皮付丸太、静岡県産の杉皮付丸太、北海道産のヤチダモ皮付丸太のほか、奈良県、京都府等からも木材を調達するとしている。