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週刊Windows CE通信

~ActiveSync 最新バージョンをゲット~

 ハンドヘルドPCやパームサイズPCなどのWindows CEマシンは、Windowsマシンとアドレス帳やスケジュールなどのデータをシンクロ(同期)させつつ利用することができる。データのシンクロを実行するためには、WindowsマシンにActiveSync(旧Windows CEサービス)のインストールが必要だ。つい先日、MicrosoftよりActiveSyncの最新バージョンがリリースされたので、今回はその話をしていこう。


■ActiveSyncって何?

これがActiveSync 3.0
これがActiveSync 3.0

 まずはActiveSyncの機能を簡単に紹介しよう。ActiveSyncの機能は2つ。1つはWindowsマシンとのデータのシンクロ、もう1つはファイルマネージャとしての役割だ。データのシンクロについては、Windows CEの住所録、仕事、予定表のデータをWindowsで動作するOutlook 2000などのデータとシンクロさせることができる。シンクロの方法は簡単でActiveSyncが動作している状態で、Windows CEマシンをWindowsマシンにシリアル接続されたクレイドルに置いたり、IrDAの有効範囲に置くだけ。ActiveSyncは自動的にWindows CEマシンが接続されたことを認識して、データのシンクロを実行してくれる。ワンタッチでデータのシンクロを行なってくれるので非常に便利だ。

同期の設定画面
同期の設定画面

 たとえば、住所録や仕事、予定表などのデータ入力をWindowsで動作するOutlook 2000で行なっておいて、ActiveSyncでデータをシンクロさせれば、Outlook 2000に登録した内容を、そのままWindows CEで利用することができる。もちろん、Windows CEで予定表や住所録、仕事のデータを修正したとしても、再度ActiveSyncで同期させればOutlook 2000の方に反映させてくれる。また、住所録、仕事、予定などのスケジュールデータのシンクロだけではなく、Windows CEの「My Documents」フォルダなどのフォルダ内容をシンクロすることも可能だ。

 ちなみに、シンクロの方法も接続されたときに一度だけシンクロを実行、データが変更されたときに必ずシンクロを実行、指示があったときだけシンクロを実行などから選ぶことができる。また、Windows CEマシンが接続されたときに、Windows CEマシンの時計をWindowsマシンの時計に合わせる機能も持っている。そのため、お互いのマシンの時計がずれているためにシンクロがおかしくなってしまうということもない。なお、予定表、仕事、住所録などのスケジュールデータのシンクロは「Outlook 97/98/2000」、「Schedule+」などのアプリで作成したデータで可能だ。また、シンクロする項目も選ぶことができ、予定表はシンクロさせるけど、仕事はシンクロさせないといった設定も可能だ。

ファイルマネージャ機能
ファイルマネージャ機能

 ActiveSyncのもう1つの機能は、Windows上からWindows CEマシンのファイルを操作するためのファイルマネージャとしての機能。ルックアンドフィールはWindowsやWindows CEのエクスプローラとまったく同じで、WindowsマシンからWindows CEマシンのファイルを削除、移動、コピー、名前の変更などファイルの操作が可能になる。また、WindowsマシンとWindows CEマシンとの間でファイルの転送もできる。たとえば、WindowsマシンからWindows CEマシンへのファイルの転送は、エクスプローラからドラッグドロップするだけ。逆方向も同様だ。このときには、単純にファイルの内容を変えずに転送することもできるし、たとえば、Pocket Word形式のファイルをWord形式のファイルに変換して転送といったデータ変換の機能もサポートされている。

 逆に、メールに添付するなどして、ActiveSyncを経由せずにPocket Word形式のファイルをWindowsマシンに転送しても、ファイルフォーマットが違うのでWordでは開けないので注意が必要だ。テキスト形式やGIF形式などのファイルについては、ActiveSyncを経由しなくてもそのまま開くことができる。


■ActiveSync 3.0で強化された機能

 ActiveSync 3.0は、まず概観が使いやすいように改善された。旧バージョンでは味気ないダイアログだったが、使いやすいステータスウィンドウが採用されている。また、実際にActiveSync 3.0を利用してみると、接続時のハンドシェイクや転送効率も改善されているようだ。旧バージョンでは、Windows CEマシンを認識してデータのシンクロが開始するまでの認証にかなりの時間がかかっていたが、ActiveSync 3.0ではほとんど待ち時間なしで認証がスピーディーに行なわれるようになった。これは嬉しい改善だ。また、従来まではデータのシンクロのためにダイヤルアップネットワークをインストールする必要があったが、ActiveSync 3.0ではわざわざダイヤルアップネットワークを必要がなくなった。

 さらに、シリアルポートにWindows CEマシン以外の機器が接続されているときは、シリアルポートを自動的に開放して、他のアプリケーションが利用できるようにする機能もあるため、シリアルポートをWindows CEマシン専用に取っておかなくても、他のデバイスとの強要が可能だ。また、安定性も向上している。筆者の環境では旧バージョンでWindows CEマシンのCFメモリカードをWindowsから参照しようとしたときに、かなりの確率でGPF(Global Protection Fault、一般保護違反)で異常終了していたため、Windows CEマシンのメモリカードをWindowsから操作することが出来なかったのだが。ActiveSync 3.0にしてからは、こうしたトラブルは起きなくなった。バージョンアップに伴い、少なからず旧バージョンのバグ修正もされているのだろう。

 このように、ActiveSync 3.0では、さまざまな機能が強化されているのが特徴。Windows CEマシンとWindowsのデータを同期して利用しているユーザは迷わずActiveSync 3.0をゲットして使うことをオススメする。なお、ActiveSync 3.0はWindows CE Coreシステムのバージョン2.0以上搭載のマシンに対応、つまり、パームサイズPCおよびハンドヘルドPC(Ver.2以降)、ハンドヘルドPC Proなどで利用することができる。


◎関連URL
Microsoft ActiveSync 3.0ダウンロードページ
http://www.asia.microsoft.com/japan/windowsce/products/download/activesync.htm

(広野 忠敏)
1999/11/17


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