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来年のカレンダーはもう買った? 1番人気は「シマエナガ」

あと1カ月強で2023年を迎えますが、来年のカレンダーは用意しましたか? 今回は新年に向けた準備企画として、人気のカレンダーやそもそも紙のカレンダーは今でも売れているのかなどについて、インプレスでカレンダー制作の編集長を務める山内悠之氏に話を聞きました。

カレンダーはスマホやPCでも確認できますし、様々なカレンダーアプリも登場しています。そのような時代の変化の中で、紙のカレンダーは売れているのでしょうか。

「結論から言うと、カレンダー市場は縮小していません。スマホのカレンダーも多くの人が使っているとは思うのですが、紙のカレンダーはインテリアとして飾るという点も購入の目的の1つなので、スマホで予定を確認するといった使い方とは別物なんです」

新型コロナ以降、テレワークなどにより自宅にいる時間が増えたことで、カレンダー市場や売れ筋の傾向に変化はありましたか?

「テレワークによる変化はそれほど感じませんが、海外に行けなくなった影響からか、海外の風景写真をテーマにしたカレンダーの販売数が伸びました。アンケートでは、カレンダーを見て楽しい気持ちになりたいという方が多くいらっしゃいました。今年は国内の風景も売れています」

世界各国の世界遺産の風景を切り取った『小さくて可愛い心ときめく世界遺産』(1,210円)

インプレスのカレンダーでは、風景のほか、花、ネコ、イヌといった、人気の被写体を扱っていますが、近年ではそのほかに鳥の人気が上がってきているそうです。

「11月時点で全体で1番売れているのがシマエナガです。テレビなどのメディアで取り上げられる機会も多く、ファンが増えているものと思います。あとはスズメも人気があります。以前に小鳥を集めたカレンダーを出して、アンケートではその中で上位ではあるけどトップではない、というポジションだったんですが、スズメだけで出してみたら人気が高まったという、少し意外な展開でした」

1番売れているという『まんまるかわいい雪の妖精 シマエナガちゃん』(1,100円)
スズメはソロデビューで開花 『すずめ暮らし』(1,100円)

浮世絵やウォーリーといった、アートやキャラクターをテーマにしたカレンダーも展開していますが、これらは毎年継続して、同じテーマのカレンダーを購入する人が多いそうです。

『浮世絵カレンダー 2023』(1,650円)

このように様々なテーマを取り扱っていますが、これらのカレンダーに共通したコンセプトはあるのでしょうか。

「すべて月めくりのカレンダーなので、1カ月間見ていても飽きない写真をセレクトすることを意識しています。あとは、めくった時のテンションの上がり方。月が替わるタイミングで、新たに楽しめる、気分をリフレッシュできるようにと考えています」

『そとねこ』(1,100円)

紙のカレンダーが部屋にあると、スマホを手にすることなく視線を向けるだけで、何となくの予定を把握することができます。写真やアート、イラストをテーマにしたものであれば、部屋が明るい雰囲気になりますし、毎月めくる楽しみもあります。いろいろなカレンダーをチェックして、好みのカレンダーを探してみましょう。