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固定資産税をスマホで払ってポイントを貰う。PayPayで0.5%

東京都(23区内)では、6月から固定資産税・都市計画税の納付通知書が配布開始されています。固定資産税は国税ではなく、市町村(東京23区内は東京都)の地方税のため、居住地域によって納付時期は若干異なる場合もありますが、納付通知書の配布は6月、もしくは4月というケースが多いようです。

支払い方法も市町村等によって異なりますが、「口座振替」「銀行(窓口/ATM)」「コンビニ」などが一般的です。また、クレジットカードやスマホ決済サービス、ペイジーなどに対応している場合もあります。

都税の納付方法

確認しておきたいポイントが、「PayPay」などスマホ決済サービスの対応です。というのも、決済サービスによっては「ポイント」が付く場合があるからです。

コンビニでの支払いと同様に、スマホ決済サービスでの固定資産税支払いには納付通知書のバーコードを使いますが、スマホだけで支払えるというのもメリットです。コンビニまで行く必要がありません。

東京都を例に上げると、金融機関、コンビニ、口座振替のほか、スマホ決済サービスとして、PayPay、LINE Pay、au PAY、d払い、J-Coin Pay、PayB、モバイルレジに対応。また、クレジットカードやペイジーにも対応しています。

クレジットカードでの支払いの場合、東京都では決済手数料が1万円ごとに73円かかってしまいます。ペイジーは、事前にペイジー対応の金融機関への利用申込みが必要という点がややハードルが高いかもしれません。

その点、スマホ決済サービスであれば、普段使っている人も多くそれらのサービスをそのまま活用できるので、ハードルは低いと言えそうです。

さらにポイントが付く場合があります。

例えば、PayPayの場合は0.5%。仮に10万円の支払いの場合は「500円」相当のポイントが付与されます。PayPayの利用状況に応じてポイント付与率が変わる「PayPayステップ」の前月実績が高ければ、1%などより高い付与率になる場合もあります。

クレジットカード納付では「手数料」が必要で、10万円の場合730円必要(東京23区の場合)ですが、逆にポイントが貰えるというのは、大きなメリットです。

LINE Payは、通常のLINE Pay残高の支払いではポイントは付与されません。ただし、Visa LINE Payカードを使っている場合は、カードからの「チャージ&ペイ」で0.5%付与となります。

au PAYは、支払った金額の0.5%がPontaポイント(200円ごとに1ポイント)として付与。d払いやJ-Coin Payはポイント付与はありません。PayBもポイント付与はないのですが、6月30日まで最大50,000円(抽選で10名)のキャッシュバックキャンペーンなどを行なっています。

いずれのスマホ決済サービスも、手数料は不要ですので、普段使っているサービスを活用すると良さそうです。

なお、東京都の場合、納付書1枚あたりの上限金額は30万円(au PAYは25万円)までと制限もあります。詳しい条件は納付通知書などに記載されているほか、スマホ決済サービスの告知ページ等も確認しておきましょう。

PayPayとLINE Payで支払い

実際にスマホ決済で固定資産税の支払い(東京23区)を行なってみました。固定資産税・都市計画税の納税通知書には、1年分一括のほか、3カ月単位で4回に分納するための納付書が入っています。一括にしても安くはならないので、資金繰りを考えると4回に分けたほうが得と考えられます。

今回は、普段良く使っている「PayPay」と、Visa LINE Payカードのユーザーということもあり「LINE Pay」の2つのサービスで支払いました。

PayPayの請求書払いでは、支払額の0.5%がPayPayボーナスとして付与されます。

注意点は、支払い元が「PayPay残高」のみということ。PayPayを介したクレジットカード払いは不可で、事前にPayPay残高に支払金額をチャージしておく必要があります。

使い方はシンプルで、

1.PayPayアプリから[スキャン]を選ぶ or 請求書払いをタップして、[請求書を読み取る]を選択
2.納付書兼納入済通知書の[コンビニ収納用バーコード]をカメラでスキャン
3.支払先 東京都(都税)と金額が出てくるので確認し、OKであれば[支払い]をタップ

以上で支払いが完了し、筆者の場合は、0.5%のPayPayボーナスが後日(7月)に付与されます。

納付書兼納入済通知書のバーコードをスキャン

LINE Payも使い方は、ほぼ同じです。

1.LINE Payアプリから「LINE Pay請求書支払い」もしくは「コードリーダー」を起動
2.納付書兼納入済通知書の[コンビニ収納用バーコード]を読み込み
3.金額と支払先を確認し、支払い方法を選ぶ

以上で支払いが完了します。「LINE残高」での支払いはポイントはなしですが、Visa LINE Payカードからの「チャージ&ペイ」の場合は、0.5%のLINEポイントが付与されます。なお、LINE Pay Visaカードは2%還元なので、還元額だけみるとカード払いも良いのですが、その分手数料が発生してしまいます。また、クレジットカード払いの場合、還元対象となる支払額の上限は5万円となることから、筆者はチャージ&ペイを選んでいます。

2020年はVisa LINE Payカード+チャージ&ペイ納付で最高3%還元でしたが、残念ながら今年は還元率は下がりました。しかし、そもそも手数料が無料なだけでもありがたいところです(積極的に税金を払いたいわけではありませんが)。

市町村によってスマホ決済サービスの対応状況は異なりますが、少しお得な支払い方法としてチェックしておいて損は無いかと思います。また、固定資産税以外にも、税金や公共料金など、スマホ決済サービスの請求書払いに対応しているものも増えています。コンビニ支払いなどを行なっている人は、支払い方法を再検討するのも良いかもしれません。