いつモノコト

DIME付録「調理温度計」は中まで火が通っているかを確認できて安心

お肉などに差すと中の温度がわかる温度計があることは以前から知っていたが、便利そうだと思いつつ買うきっかけもなく今に至っていた。

そして最近、モノ系雑誌「DIME」の2020年8月号(6月16日発売、小学館)にそのような調理温度計が付録として付いてくることを知った。なかなか実用的なようだし、990円の本の付録としてはお得に思って購入した次第だ。

ステンレスの棒の先がセンサーになっており、食べ物や飲み物に差し込むと温度がわかる。測定範囲は-50~300℃ということで、揚げ物用の油温も測れるということだ。

本体は手のひらサイズ。棒の部分は10cm強と十分な長さがあり、反転して収納できるようになっている。

「ON/OFF」ボタンで電源を入れ、測りたいものに差し込むと温度が表示される。表示が安定するまで少し待つと良いようだ。「HOLD」ボタンを押すと表示が固定される。「℃」のボタンに機能はないのか、押しても何も変わらない。なお、10分間操作しないと自動的に電源はOFFになる。

電池は別売となっており、単4電池を1個入れる。また背面にある銀色の丸いところは磁石で、冷蔵庫などに付けておけるようになっている。

DIME本誌では使用例として、天ぷら油の管理、ミルク作り、コーヒーの抽出、厚切り肉の加熱、パン生地作りなどが挙げられていたが、今回はまず、ハンバーグの内部温度を測ってみることにした。

ハンバーグは塊肉のステーキと違って、内部にいろいろな菌などが入ってしまう恐れがあり中心部まで十分な加熱が必要とされる。中心温度については諸説あるが、厚生労働省では「75℃で1分以上」としている。

こんな時にこの温度計があると、調理の終盤でサクッと温度を知ることができて便利だ。今回わかったのは、中心部を75℃にするにはかなり加熱しないとだめだということ。最初、表面に焦げ目が付いたのでOKかな? と温度計を差し入れてみると75℃には全然達していなかった。ハンバーグの場合、肉汁の色で判別する方法もあるが、やはり数字で出てくると安心感はある。

使い方も簡単だし、お手入れは棒の部分を洗うだけだ。バーベキューなどで普段焼かないような厚切り肉を焼くといった場合も内部温度がわかると調理がしやすいし、1つあると何かと便利そうなアイテムだった。

DIME本誌は200ページと結構なボリューム

武石修

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。