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「推される部署」って何? ブランドマネジメントで変革の時代を生き残ろう

過去の「勝ちパターン」が通用しなくなり、国内の多くの企業が業績不振にあえぐ現代。画期的な新製品や新サービスが登場しにくくなった今、「競争」ではなく「共創」、つまりコラボレーションの重要性がますます高まっています。では、どうやってコラボレーションを実現していくのか。その鍵となる「推される部署」とは? 9月12日発売の書籍『「推される部署」になろう(できるビジネス)』の担当編集者・荻上徹が紹介します。

世はまさに大「VUCA(ブーカ)」時代!

現代はVolatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)という「VUCA」の時代と言われています。このような時代にあってDXやイノベーションを実現するには、他者と積極的に協力し、お互いの得意分野をかけ合わせるコラボレーションが有効です。

しかし、ここで大きな問題が生じます。コラボレーションは「仕掛ける側」と「仕掛けられる側」の掛け算で成り立つもの。自分たちがどのような価値をもつか、何者であるかを説明できない「推されない部署」はコラボレーションの相手に選ばれません。

また、「推されない部署」にいる人は、同様に自分が何者であるかを説明できず、はたらく場所を得ることが難しくなります。人生100年時代、「どこで」「何をしてきたか」は自分の能力を説明する重要な要素。キャリア自律のためにも、「推される部署」を創っていく必要があります。

変動の時代を生き残るために「推される部署」が必要

「推される部署」を生むブランドマネジメントとは

それでは、どうやって「推される部署」を創っていくのか、あるいは、自分の部署を「推される部署」に変えていくのか。ここに、組織改革のプロである著者、沢渡あまねさんのノウハウが集中しています。部署を「ブランド」としてとらえ、ブランドが相手に及ぼす影響、与える価値などを部署やチームに置きかえて解説。ブランドが相手との接点を磨くことでブランド体験を高めるように、部署がメンバーとの接点を磨き、良い体験を創っていく=推される部署に変わっていく方法を丁寧に紹介します。

ブランドと同様に接点を磨いて部署の価値を高めていく

「われわれは会社のオマケです」そんなことはありません!

「もともと勝ち組の部署の話でしょ?」「やり方がわかったところで、うちの部署なんか……」と思った方は、ぜひ本書を手にとってください。さまざまな規模の企業、団体、官公庁などが自らの力で「推される部署」を創っていった実例をふんだんに収録しました。しかもその担い手は、部署のリーダーだけではありません。ある企業では、部署のメンバーが社内ブログに投稿した内容が反響を呼び、ついには大きなムーブメントを起こしたという例もあります。まずは試してみること、社内外に発信して繋がること。部署を変える、世界を変える第一歩のヒントが、本書で必ず見つかります。

部署を変える第一歩を踏み出そう
「推される部署」になろう(できるビジネス)

・定価:1,760円
・ページ数:240ページ
・サイズ:A5判
・著者:沢渡あまね

内容
序章 あなたたちは、誰に、どんな価値を出す人たちですか?
第1章 なぜ、推される部署になる必要があるのか? 時代背景
第2章 ブランドとは
第3章 推されるかどうかを決める
第4章 「中」の対話を増やす
第5章 ブランドを体現する組織になる
第6章 ブランドワークショップをやろう
第7章 推される部署」が組織と個と社会にもたらす効果
終章 ブランドマネジメントは、私たちの未来を育むエンジン