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早稲田大学、“女子”ラグビー部設立

早稲田大学は、1918年から続く「早稲田大学ラグビー蹴球部」(以下、ラグビー部)の「女子部」を設立した。4月1日より始動し、10人の部員により7人制ラグビーの大会に向けて活動している。

設立の発端は、学生からの進言。女子学生がラグビーをプレイする環境としてはクラブチームなどがあるが、早稲田大学での活動としてプレイする環境はなかった。そんななか、主将を務める千北佳英さんを始めとしたラグビー経験がある学生が、早稲田大学ラグビー部のOBで、後にラグビー部 女子部のディレクターを務めることとなる栁澤眞氏と話をする機会が生まれ、大学へ進言するに至った。

早稲田大学ラグビー蹴球部 女子部 主将 千北佳英さん
早稲田大学ラグビー蹴球部 女子部 Director 栁澤眞氏

男子も含めたラグビー蹴球部部長の恩藏直人氏によれば、早稲田大学の前身である東京専門学校に体育部(現・競技スポーツセンター)が1897年に発足して125周年を迎えた2022年より、次の125年に向けて早稲田のスポーツをどうしていくかを議論しているという。その中で、女子アスリートの強化も掲げられている。

早稲田大学 ラグビー蹴球部部長(早稲田大学商学学術院教授) 恩藏直人氏

早稲田大学の学部学生数における女性の割合は39.6%。これに対して部活動における割合は34.7%と全体の割合と近い数字になっている。しかし、ラグビー部ではマネージャーとして支えてくれる部員はいるものの、選手としてはプレイできない環境だった。

学生の側から進言があったこともあり、様々な協議の末にラグビー部 女子部を設立することとなった。「新たな取り組みにより、早稲田大学ラグビー蹴球部を活性化させ、さらに1つの大学に止まらず、日本全体のラグビーの活性化にもつなげたい」と思いを語った。

設立の段階では早稲田大学の「部門」として認められる段階には至っておらず、5年間10人以上での活動を継続し、かつ実績を残すことで正式に「早稲田大学 ラグビー蹴球部 女子部門」の創部となる。

正式な創部に向けての目標を、ヘッドコーチを務める横尾千里氏が説明。出場する大会は「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ」で、'24年度の入替戦優勝、'25年度の総合4位、'26年度の優勝、'27年度の総合優勝と、ステップアップしていくことを目指す。また、オリンピック選手の輩出も目標とする。なお、横尾氏は'16年のリオデジャネイロ・オリンピックに、7人制女子日本代表として出場している。

高いレベルでの文武両道も目標の1つに掲げており、この点を大学の活動とクラブチームでの活動との違いであると強調した。

ヘッドコーチ 横尾千里氏

部員は、マネージャーやトレーナー、スタッフも含めて10人。このうちラグビー経験者は4人で、多くはスポーツ経験はあるもののラグビー未経験からのスタート。男子ラグビー部も練習・活動場所としている早稲田大学上井草グラウンドで練習している。

ユニフォームは、早稲田大学ラグビー部でお馴染みの、伝統的な「アカ」「クロ」の色使いに、「襟のシロ」を合わせた配色で、男子と同様のものとなっている。

横尾氏によれば、ラグビー部が女子の部活として登録されている大学として、流通経済大学、日本体育大学、四国大学、日本経済大学、立正大学などがある。六大学の中には現状はなく、早稲田大学で5年後に正式に創部することができれば初となる。