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NTT Com、電話でできる「脳の健康チェック」

NTTコミュニケーションズは、電話で脳の健康状態を確認できる法人サービス「脳の健康チェック」を開始した。自治体や保険業など法人が契約することで、その住民や加入者が利用できる。

「認知症で不安になる本人・家族・企業が少なくなる社会へ」をコンセプトに掲げた、脳の健康状態を確認できるサービス。電話(フリーダイヤル、ナビダイヤル)という高齢者が慣れ親しんだインターフェイスで、簡単に脳の健康チェックができる点が特徴。脳の健康状態の判別はAIが行ない、利用者へ電話越しですぐに結果を伝えられる。

脳の健康チェックは、2022年からトライアルで一般向けに提供していた「脳の健康チェックフリーダイヤル」と「脳の健康チェックplus」と同様のアルゴリズムを利用。両サービスが好評だったことを受け、同様の技術を活用したサービスを法人向けとして提供する。

チェック結果は利用者へSMSで送信可能。SMSには、チェック結果と合わせて脳の健康を維持するコンテンツを掲載するなど、利用者の行動変容を促せるとしている。

利用者自身がサービスの利用履歴を参照できるWebサイトも用意。Webサイトでは、サービスの利用履歴とチェック結果に関するアドバイスが確認でき、定期的なチェックを促す。WebサイトのデザインはNTTコミュニケーションズのデザインスタジオKOELが参画し、利用者の多くを占める高齢者にも使いやすいUIを実現した。

管理者向けには利用者の状況を把握できるダッシュボードを用意。上記のWebサイトで利用者登録をした利用者の電話番号、氏名、認識年齢、チェック回数、直近の判定などをダッシュボードで確認できる。利用者の状況を把握することで、必要に応じた認知症予防イベントの企画や新しい保険商品の考案などに利用可能。

なお、「脳の健康チェック」サービス提供に伴い、「脳の健康チェックフリーダイヤル」と「脳の健康チェックplus」のトライアルは6月30日をもって終了する。