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Blueskyのフェデレーション機能が始動 自分のデータをセルフホスト可能に

分散型SNSのBlueskyは、「ユーザーにコントロールを返す」というフェデレーション(連合、連携)機能の提供を開始した。初期段階では技術的な操作が必要なため、まずは開発者向けの形で提供されている。

Blueskyのフェデレーション機能により、ユーザーは、自分の投稿や「いいね」、フォローといったデータを、自分が管理するホスティングサーバーに保存し、ブルースカイのサービスと連携できるようになる。これは裏側で機能するため、自分とフォロワーのどちらにとっても、ブルースカイのサービスを利用する上での見た目や使用感は変わらないという。

ブルースカイが管理する場所以外にデータを保存できることで、企業としてのブルースカイの動向に関わらず、ユーザーは自分自身でデータや活動履歴を保守できる。このセルフホスト機能により、ソーシャルメディアのデータが一企業のみに管理されないことが根本的に保証されるとしている。

将来的には、携帯電話の番号ポータビリティのように、ブルースカイ以外のサービスにこれらのデータを引き継げる仕様も想定されている。

提供が開始されたフェデレーション機能の初期のバージョンでは、主に開発者向けに、セルフホストを対象にした機能が提供される。今後は、大規模なサーバー向けのホスト機能も提供される。

例えBlueskyが消滅しても

ブルースカイのフェデレーション機能は、「ユーザーにコントロールを返す」という考えの下で構築されており、ブルースカイの根幹をなす分散型プロトコル「AT Protocol」により実現されている。

同社は、1つの企業(ブルースカイ)に依存することなく相互に連携することで、ソーシャルメディアのデータを公共財のように扱えることが必要とし、「例えブルースカイが消滅しても、データが別の場所でホストされていれば、つながりを再構築できる」と説明している。

ブルースカイでは、フェデレーションの概念を体現する機能として、すでにユーザー名(ハンドルネーム)の変更機能、カスタムフィード機能などを提供している。

ユーザー名については、初期設定では「(ユーザー名).bsky.social」というサブドメインの形で提供されるが、これをユーザーが自身で管理するドメイン名に変更可能。「(ユーザー名).com」など、自分でドメイン名を取得し管理しているユーザーは、ブルースカイ上のユーザー名も、データのホスティングも、自分が管理するドメイン名やホスティングサーバーで行なえることになる。

これにより、ブルースカイ(=ソーシャルメディア)上の活動やアイデンティティを、すでに取得した(あるいはこれから取得する)ドメイン名に紐づけることが可能になっている。

なお、分散型プロトコルを採用するソーシャルメディアサービスとしてはほかに、Mastodon、Thredsなどがある。