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「AIに関する音楽団体協議会」を立ち上げ　JASRACなど音楽9団体

  • 臼田勤哉

2024年1月25日 15:03

JASRACや日本レコード協会など、音楽に関わる9団体が「AIに関する音楽団体協議会」を設置する。

近年の生成AIの発展により、さまざまな技術やサービスが提供され、普及が始まっている。音楽制作における事例も出てきており、クリエイターやアーティストにとって生成AIは有効なツールとなる可能性を秘めている一方、さまざまな懸念も存在する。

生成AIでは、クリエイターやアーティストが生み出した音楽コンテンツを、素早く大規模に学習できる。その結果、質の高い生成物を、人間とは桁違いの量・スピードで低コストに大量生成できる可能性があり、生成AIによってクリエイターやアーティストの活躍の場が狭められることも想定される。

現行の著作権法では、第30条の4の規定により、営利目的の生成AIを開発するための学習利用に対して、権利者がその意思を反映させることはできない。また、アーティストの肖像や声を再現して生成されたディープフェイクコンテンツから、アーティストを保護するための実効的で簡便な救済制度も確立されていないことが課題だとする。

そのため、9団体は、「AIに関する音楽団体協議会」を設置。同協議会では、「for Creators、for Artists」の理念のもと、調和のとれた生成AIの活用に向けた検討や提言を行なうとしている。


    参加団体
  • コンサートプロモーターズ協会(ACPC)
  • 日本音楽作家団体協議会(FCA)
  • 日本音楽事業者協会(JAME)
  • 日本音楽出版社協会(MPA)
  • 日本音楽制作者連盟(FMPJ)
  • 日本音楽著作権協会(JASRAC)
  • 日本芸能実演家団体協議会
  • 実演家著作隣接権センター(CPRA)
  • 日本レコード協会(RIAJ)
  • NexTone(ネクストーン)