ニュース

ふたご座流星群が14日夜からピーク 8年振りの好条件

写真提供:国立天文台

国立天文台によると、ふたご座流星群の活動が12月15日4時頃に極大を迎え、今年は月明かりの影響が無い事から、8年振りの好条件で観測できるという。

ふたご座流星群は、三大流星群のひとつ。毎年ほぼ一定して、多くの流星が見られるという点で、年間最大の流星群と言われている。条件の良いときに熟練した観測者が観測すると、1時間に100個程度の流星を記録することもあるという。

また、観測時には特定の方向で多く見られるわけではなく、どの方角にも平均して同じくらいの数の流星が出現するため観測しやすい。

画像提供:国立天文台

ふたご座流星群が普段より目立って多く見えるのは、13日の夜から15日の夜の3夜。13日は新月で、14日夜~15日明け方にかけては、多くの流星群が観測できる見込み。月が昇っていると月明かりで夜空が照らされるため、観測できる流星群の数は少なくなるが、今年は新月に重なるためその影響がない。東京では、どの夜も21時頃から見える流星の数が増え、夜明けを迎える翌朝の5時過ぎ頃まで観察できる。

最も多く見えるのは、極大となる12月14日夜から15日の明け方。暗い場所で観測すると、14日21時頃には1時間あたりの流星数が30個を超える予想。流星の放射点が高い空に達する15日0時から3時頃は更に多くなり、1時間あたり70個に達する可能性があるという。

極大の前日である13日夜から14日明け方も多くの流星が観測できるとされ、新月であることから条件も良く、1時間に10個~25個程度が予測されている。極大の翌日もある程度観測が可能で、15日夜から16日の明け方には、1時間に15個~20個程度が予測されている。

関東と西日本の一部で観測チャンス

ウェザーニュースは、14日夜~15日明け方にかけての天気予報を発表している。それによると、14日の夜は北日本で冬型、西日本では前線が接近する気圧配置になる予想。東日本や西日本の一部では、接近してくる前線や湿った空気の影響で、空の高いところに雲が増えてくる予想。この雲が厚くなってくる場合は、観測が難しいとしている。また、関東では別の要因で海上から広がってくる雲もある可能性があり、低い雲にも注意する必要がある。

一方、北日本の日本海側は寒気の影響で雲の多い状態で、観測は難しい予報。沖縄は比較的晴れる予報だが、雲が点在するため、星空が狭くなってしまう可能性もあるとしている。なお、気温は北日本で平年並み、東西日本では平年より寒さは弱い予想。

なお、「ウェザーニュースLiVE」では、12月14日21時から、星空を生中継する特別番組を配信予定。詳しい解説を交えなから各地の高感度カメラで捉えた流星を配信する。