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明るさ調整可能、家でも外でも見やすい「XREAL Air 2 Pro」11月17日発売

日本Xrealは、ARグラスの新製品「XREAL Air 2 Pro」を正式に発表した。価格は61,980円で、11月17日に発売される。10月27日から公式サイトで予約を開始し、5,000円相当の予約特典も用意する。

「XREAL Air 2 Pro」は、10月16日に発売された「XREAL Air 2」のバリエーションモデル。サングラスのようになっているガラス部分を透明にしたり暗くしたりできる、電子的な調光機能(エレクトロクロミック調光技術)を搭載するのが最大の特徴。

調光機能では、周囲を見られる明るい状態や、映像に集中できる背景が真っ暗な状態など、取り込む明るさ(透明度)を3段階から選ぶことが可能。本体にあるボタンで、瞬時に、簡単に切り替えられる。暗い室内、屋外や車内、太陽光下のアウトドアなど、環境にあわせて視界の明るさを最適に選べるようになっている。

Proに搭載される調光機能
周囲が見やすい透明モード
通常モード
周囲がほとんど見えなくなる没入モード
モードは写真下側の小さなボタンを押すだけで変更できる

調光機能以外は「XREAL Air 2」と同等の機能を搭載する。

17日、「CEATEC 2023」の会場にて「XREAL Air 2 Pro」の発表会が行なわれたほか、同社のブースでもさっそく製品が紹介され、体験が可能になっていた。

発表会に登壇した日本Xreal General Managerのケン・ファン氏は、日本で調査を実施した結果、AR/VRについて95%が「聞いたことがない」と回答するなど、知名度や体験した割合が非常に少ないことを指摘。「我々にとって、大きな機会と捉えている」と伸び代が大きいとしたほか、広い視野で考えると、5Gなど高速通信インフラの普及や、ソフトウェア技術の発展も今後の普及に重要なポイントになるとした。

日本Xreal General Managerのケン・ファン氏

加えて、ユーザーを理解することも重要とファン氏は語り、現時点でARを楽しんでいるユーザーが、ゲームから映画までさまざまなコンテンツを、またゲーム機、スマートフォン、PCと、幅広いプラットフォームと組み合わせて使っている様子を紹介する。

スクリーンを巨大化できるのがARグラスの醍醐味である点は前提として、そのデバイスをポケットに入るサングラスの形で持ち運べるのが「XREAL」シリーズが打ち出している特徴で、「Magic in my pocket」というキャッチコピーにつながったという。

XREAL Air 2シリーズはソニーセミコンダクタソリューションズ製のマイクロOLEDをARグラスで初めて搭載するなど、綺麗な映像が特徴。それに合わせるように、ツルに搭載した小型スピーカーはシネマティックサウンドを追求する一方、「指向性サウンドデザイン」として、周囲への音漏れを相殺する(キャンセル音を出す)別のスピーカーもツルの上側に搭載するなど、周囲にも配慮した設計になっている。

こうしたARの先端技術を投入した上で、調光機能も備えた“Pro”バージョンは、「AR業界をリードする技術」(ファン氏)と自信を語っている。

CEATECの展示会場、XREALのブースでは、XREALの製品を体験可能。家庭用ゲーム機やゲーミングPCと接続したデモも用意されている。