ニュース

東京・京橋に駅直結35階建て複合施設 高速道路上部に歩行空間

東京建物は、東京メトロ銀座線 京橋駅直結の複合施設開発について、都市計画が決定したことを発表した。地上35階・地下4階、高さ約180mの施設開発を、2025年度着工、2029年度竣工の計画で推進する。

「(仮称)京橋三丁目東地区市街地再開発事業」として進められている事業。東京圏の国家戦略特別区域の特定事業として内閣総理大臣による認定がなされ、1月13日付で東京都および中央区より都市計画決定の告示を受けた。主要用途は、事務所、ホテル、店舗、駐車場等。

所在地は東京都中央区京橋三丁目地内。東京駅や京橋駅に近接するほか、中央通りに面した立地となる。敷地面積は約6,820m2、延床面積は約164,000m2

位置図

京橋エリアの広域的な回遊性強化を図り、重層的な歩行者ネットワークを形成。京橋駅と接続する地下歩行者通路と地下駅前広場を整備し、東京駅から京橋駅に至る地下歩行者ネットワークを拡充するほか、東京高速道路(KK線)の上部空間に歩行者空間「Tokyo Sky Corridor」を整備する。

Tokyo Sky Corridorについては、西京橋ビル、東京橋ビル、新京橋ビルの上部空間を緑豊かな歩行者空間として整備するとともに、地上とTokyo Sky Corridorをつなぐ縦動線を整備する。また、Tokyo Sky Corridorへと人々を引き込む空間として、接続空間や縦動線との連続性に配慮した開放的な屋内広場等を整備する。

Tokyo Sky Corridor に面したにぎわい形成イメージ

街区再編により中央通りの南北方向の連続的な歩道を形成。あわせて、にぎわい創出の場となる歩行者滞留空間の整備、計画地周辺における街路空間の再整備を行なう。これらにより、にぎわいと回遊を生む、快適で安全な地上の歩行者ネットワークの形成を図る。

にぎわいを創出する歩行者滞留空間の整備イメージ

また京橋エリアは、アート・ものづくりのまちとして歴史性を有し、現在も骨董通りを中心に、画廊・ギャラリーや古美術品店が集積していることから、アート・ものづくり文化に関する発信機能と育成・交流機能を有する「(仮称)アートセンター」を整備する。

(仮称)アートセンター運営イメージ

ホテルについては、地域全体の国際競争力強化に資する国際水準の宿泊施設、および外国人観光客やビジネスワーカーの需要を満たすサービス水準の高い付帯施設を計画している。

そのほか、災害発生時における帰宅困難者の一時滞在施設として約1,500m2・約900人相当を確保し、約150m2の防災備蓄倉庫も備えるなど、地域の防災対応力強化を図る。また、環境負荷低減に向けた取り組みも推進する。