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2023年のe-TaxはUIを大幅改善。マイナカード読み取りは1回

国税庁は27日、2023年1月から刷新するe-Taxの新機能について発表した。個人向けでは、マイナポータルからe-Taxを利用する際のUIを改善したほか、マイナンバーカードの読み取り回数を一回にするなど、使いやすさに配慮したリニューアルを行なう。

個人向けの主な改善は以下の通り。

  • マイナポータルからe-Taxを利用する際のUI・UXを改善
  • e-Taxのユーザー情報を閲覧できる「マイページ」の提供
  • マイナンバーカードの読み取り回数が1回に

UI・UXにおいては、マイナポータルの「もっとつながる」機能を利用し、e-Taxと連携するための設定画面や遷移後の画面のUI・UXを改善する。

現在の遷移後画面(左)とUI改善後の遷移後画面(右)

「マイページ」は、e-Taxのユーザー情報や確定申告に必要な所得税・消費税などの各情報を閲覧できる新機能。マイナポータルにログイン後、「もっとつながる」機能からe-Taxへ遷移した際のTOP画面などから確認できる。

また、従来マイナンバーカード方式のe-Taxではカードの読み取りが「3回」必要だったが、マイナポータルへのログイン「1回」だけでになる。なお、この機能は過去にマイナンバーカード方式で申告した人が対象。

さらに初めてマイナンバーカード方式でe-Taxを行なう人向けに。マイナンバーカードの署名用電子証明書(6~16桁のパスワード)を使って「本人確認」を行なう機能を個人利用者向けに導入する。

これまでe-Taxへ申告等データを送信する場合、送信の都度、申告等データに対しマイナンバーカード等の電子署名付与が必要だったが、事前に「本人確認」を行なうことで、電子署名の付与の際のマイナンバーカードの読み取りが不要になる。確定申告書等作成コーナーと、e-Taxソフト(WEB版)/(SP版)で対応予定。

また、法人向けの機能も2023年5月以降に強化予定。添付書類のイメージデータの1回当たりの送信容量を8MBから14MBまで拡大するほか、「イメージデータで送信可能な手続」のe-Taxソフト(WEB版)対応、処分通知等の電子化の拡充などを行なう。