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NTTグループの次世代住宅、居住者の好みを理解して暮らしをサポート

スマートミラー、プロジェクター、調光調色照明などを設置したリビングダイニング

NTTドコモ、NTTアーバンソリューションズ、NTT都市開発の3社は、AIやIoTを用いて居住者の行動や好みを学習し、住むほどに住宅が居住者に寄り添いサポートする、次世代住宅の実現を目指す実証実験を開始する。

実証実験を実施する住宅は、NTT都市開発が提供する賃貸マンション「ウエリスアーバン中野坂上」。居住者や居住予定者からモニターを募り、モニター参加者はドコモが貸与・設置するスマートミラーなどのIoTデバイスと、スマートフォンWebアプリを用いて生活をする。

Wellith URBAN中野坂上
スマートミラーの情報表示
スマートフォンWebアプリ画面イメージ(左:健康情報や空気環境センサー情報表示画面、右:家電操作画面)

実証実験では、「コンシェルジュがいるような暮らし」、「ヘルスコンシャスな暮らし」、「自分好みの空間づくり」の3つのコンセプトに沿ったサービスを提供。デバイスデータの収集やアンケートを通じて、デバイスやアプリに対する評価・検証を行なうとともに、段階的にデバイスの追加や、アプリやスマートミラーなどの機能追加を行なう。

コンシェルジュがいるような暮らしでは、外出先から照明・エアコンの遠隔操作、消し忘れの確認を可能とし、段階的に戸締り確認などのセキュリティチェックや、消し忘れの通知などの機能拡充を目指す。

ヘルスコンシャスな暮らしでは、食事や体重・体温などの複数のデバイスに跨る健康情報をスマートミラーやWebアプリでまとめて表示。段階的に運動メニューや食事レシピのアドバイスなどの機能拡充を目指す。

自分好みの空間づくりでは、照明やプロジェクター映像などにより部屋の雰囲気を変化させることで「くつろぎ」や「在宅ワーク」などのシーンにあった空間を演出。段階的に音楽などのデバイス拡充や、居住者の行動に応じた家電操作の自動化や制御アドバイスなどの機能拡充を目指す。

好みのシチュエーションに合わせて部屋を演出するプロジェクター

    設置デバイス:機能
  • スマートミラー:時計、天気、体重、睡眠時間、摂取/消費カロリー、歩数、温度、湿度、CO2濃度、PM2.5などの情報表示
  • 照明:照明のON/OFF、色変更
  • プロジェクター:壁面に各種コンテンツの投影
  • ベッド型睡眠計:睡眠状況の測定
  • 体重計:体重の測定
  • 食事カメラ(スマートフォン):食事の内容、カロリー、栄養素の推定
  • 空気環境センサー:温度、湿度、PM2.5などの測定
  • 活動量計:歩数、消費カロリーなどの測定
  • 体温計:体温の測定
  • パルスオキシメーター:脈拍数と動脈に含まれる酸素の飽和度の測定
  • エアコン用Wi-Fiアダプタ:エアコンの遠隔制御
  • 人感センサー:人の有無の検出
  • ドア開閉センサー:ドアの開閉状況の検出

実証実験は2023年3月まで実施予定。住まいに求められるニーズを把握し、快適・健康な暮らしをサポートする住宅の実現を目指す。また、サービス・機能の拡張は室内だけではなく、スマートミラーやアプリで街のイベントや近くのお店の情報の提供などをすることで、居住者と街のつながりをサポート。地域と住まいの連携、街全体へのまちづくり貢献も目指す。