ニュース

KDDI、健康管理アプリ「ポケットヘルスケア」。健康スコアやAI受診相談

KDDIは、スマートフォン用健康管理アプリ「ポケットヘルスケア」を開発した。複数の健康管理機能を1つのアプリで可能にすることで、個々人の暮らしに寄り添い、健康・医療のDXを推進する。11月下旬から東京都豊島区で、都の公募事業として運用した後、2021年4月以降に商用提供を目指す。

歩数・体重・脈拍などの「健康データ」管理機能や、健康データと健康診断・採血検査の結果データをもとに、生活習慣病の発症リスク度を提示する「健康スコア」、利用者が自覚症状を複数の質問に回答することで適切な受診先を提示する「AI受診相談」、近隣の医療機関情報を提示する「医療機関検索」の機能などをパートナー企業と連携し、提供する。これにより、日頃の健康管理がアプリ1つで可能になる。

提供される機能とパートナー企業は下記の通り。

  • 健康データ:利用者が計測した日々の体重/血圧や健康診断の結果などのPHR(Personal Health Record)を記録(KDDI)
  • 健康スコア:登録されたPHRを活用し、将来の生活習慣病発症リスクを提示(ARISE analytics、PREVENT)
  • AI受診相談:利用者の自覚症状について所定の質問に回答することで、適切な受診先を提示(Ubie)
  • 医療機関検索:利用者の近隣にある医療機関の情報を提示。(KDDI、ウェルネス(医療機関情報提供))

新型コロナウイルス感染症による外出自粛の影響で、日々の活動量が減少し、健康維持のための環境が悪化しているほか、慢性疾患を抱えている人も本来必要な受診を控えているという実態に対し、アプリにより日頃の健康管理や適切な受診を提案することで健康・医療のDXを目指す。

本アプリは、11月下旬から東京都豊島区と共に実施する東京都主催の「令和2年度 東京都次世代ウェルネスソリューションの構築事業」で活用される予定。