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接触確認をウェアラブルデバイスでも。Bluetooth SIGが規格化へ

Bluetooth SIGは18日(米国時間)、スマートフォンで動作する曝露通知(接触確認)システムをウェアラブルデバイスでも利用可能にする新しいBluetooth仕様を策定中と発表した。今後数カ月以内に仕様の草案を公開予定。

リストバンドなどで利用できるようになることで、小学生や介護施設に住む高齢者など、スマホを持たない人でも曝露通知システムが活用しやすくなる。

新型コロナウィルス感染症対策として、日本でも接触確認アプリ「COCOA」などが、曝露通知システムとして展開されている。これらは、スマートフォンに搭載されているBluetoothを活用し、感染者と濃厚接触した可能性のあるユーザーに通知を行なう。

スマートフォンは、普及率の高さから曝露通知システムには適しているが、スマートフォンだけでは全ての年齢層をカバーできていない。

例えば、日本のスマートフォン保有率は20歳代と30歳代の各年齢層では9割以上だが、小学生は4割以下、75才以上は2割を切っている。

そのため、Bluetooth SIG内に曝露通知のワーキンググループ(ENWG)を設立し、各社が協力。プライバシーとセキュリティ保護機能を維持しながら、ウェアラブルデバイスの追加サポートを行なうための標準化の取り組みを開始した。