ニュース

無人自動運転時に乗客の安全を見守る実証実験

あいおいニッセイ同和損害保険は、無人自動運転移動サービスで乗客の安全を見守る「乗客見守りシステム」の実証実験を兵庫県神戸市北区で実施する。

国内でMaaS実現に向けた実証実験が盛んに行なわれる中、自動運転車両などで乗務員不在時にも乗客の安全・安心を確保するのが目的の実験。

米国シリコンバレーのmpathy.aiが開発した「乗客見守りシステム(Visual Ride Attendant(以下VRA)」を搭載した自動運転ゴルフカート車両で実験。技術面の検証および、移動サービス運営業者・乗客へのヒアリングを通じた社会受容性を検証する。

あらかじめVRAアプリに本人情報として氏名や電話番号、顔写真などを登録。車内に設置したカメラから、AIを使って乗客の状態を認識する。シートベルトの着用状況確認、注意や、到着時間、渋滞情報などの情報提供などを実施するほか、禁煙車両内での喫煙者への注意や、鞄などの忘れ物も認識して知らせる。

実験の流れ

同社が参画する「まちなか自動移動サービス事業構想コンソーシアム」の活動の一環として行なわれるもので、同コンソーシアムで行なった事前ヒアリングでは無人自動運転時の不測の事態(定員オーバー、マナー違反等)に対する不安の声があったという。

自動運転車を活用した移動サービスでは、事故等の対応に加え「平時の乗客見守り」が課題とし、「見守り業務」を含めた保険会社の役割発揮のあり方を検討するという。