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「ハイ、メルセデス」から声で操作。ベンツ新Aクラスは人を学ぶ

「Hi,Mercedes(ハイ、メルセデス)」

音声認識システムが起動し、目的地入力や電話の通話、空調などを“声”で操作可能になる。

新しいメルセデス・ベンツ Aクラス「A180シリーズ」に、新開発の対話型インフォテインメントシステム「MBUX」が搭載された。

「ハイ、メルセデス」をキーワードにボイスコントロールが起動。目的地入力、電話通話、音楽選曲、メッセージ入力・読み上げ、気象情報などのインフォテインメント機能に対応するほか、空調(クライメートコントロール)や各種ヒーター、照明なども操作可能。

MUBXでは、自然言語認識機能の搭載により、定型の命令語以外でも操作可能。例えば、空調の温度を下げる場合「温度24度」という明確な命令ではなく、「暑い」といえば指示を理解するという。

The new A-Class|「話すクルマ篇」 15秒版

学習能力も備えており、クラウド上のソフトウェアモデルによって新しい流行語を覚えたり、時代による言葉の用法の変化を学習。対話の出力も、受け答えがさまざまに変化するという。

ボイスコントロールは、車載コンピューターとクラウドを両方使って音声をできるだけ正確に理解し、ユーザーの要求に応えるハイブリッドシステム。即応性が求められる場合は、インターネットに接続せずに応答できる。

人工知能を利用し、ユーザーが次に何をしたいかを予測。例えば、定期的に決まった電話番号へ電話をするユーザーに対しては、その時刻になるとディスプレイに相手の電話番号を「おすすめ」として表示。また、決まった時刻にラジオを特定の放送局に切り替える人には、切り替えを提案する。ナビにおいては、ユーザーがよく通行するルートを検知すると、そのルートを使う目的地への案内をバックグラウンドで開始。ナビゲーション画面に、例えばフィットネスクラブなどを「おすすめ目的地」として表示し、渋滞に関する警告などのルートに関する情報をすぐに得られるという。

人工知能による学習機能で、特定ユーザーに適応する個別対応能力を備えるため、「クルマ、ドライバー、乗員のあいだに心の結びつきが育まれる」(メルセデスベンツ・日本)という。

外観のデザインは、コンパクトな2ボックスデザインをベースにサイズやプロポーションを最適化。ウィンドノイズも先代より大幅に低減したという。シャーシの剛性向上や遮音対策なども行なわれている。

1.4リッター直列4気筒直噴ターボエンジンと7G-DCT(7速デュアルクラッチトランスミッション)を組み合わせた「A180」と、装備を充実させた「A180 Style」を10月18日より受注開始。価格は「A180」が322万円、「A180 Style」が362万円。Qi対応の携帯電話を無線充電する「ワイヤレスチャージング」は前席に全車標準装備する。

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