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週刊Windows CE通信

~オンラインソフトでWindows CEを武装しよう(ハンドヘルドPC編)~

 Windows CEに標準で含まれるインターネット関連のツールはPocket Internet ExplorerとPocket Outlook、つまりWebブラウザーとメールソフトの2つだけ。製品によっては、ブラウザがNetFrontだったり、独自のメールソフトやPostPetが搭載されていることもあるが、基本的にどの製品でもインターネット関連のツールはブラウザーとメールソフトのみだ。ところが、インターネット上にはWebやメールだけではなく、様々なサービスが存在する。こうしたサービスをWindows CEで使わないのはもったいない。また、筆者は自宅にOCN回線を引き、Linuxサーバーを立ち上げているが、Windows CEマシンから自宅のLinuxサーバーにログインできれば、どこでも自宅のサーバーを使うことができるので便利だと思うこともある。しかし、残念ながら標準のインターネットツールはブラウザとメールソフトだけ、つまりWebページを見たり、メールの送受信はできるけど、IRCでチャットを楽しんだり、TELNETで遠隔地のサーバーにログインするということはできないのだ。


■ソリトンの「Internet Tools」

 Windows CEでTELNETが使えれば便利なのに、IRCでチャットができれば楽しいのにって思ってた矢先に見つけたのがソリトンの「Internet Tools for CE V3.0 Basic tools」(以下Internet Tools)。Internet Toolsには、Windows CE用で動作するTELNETクライアント、FTPクライアント、IRCクライアントの3つのクライアントソフト、そしてネットワークの設定を動的に切り替えるためのツール「LanConf」が含まれている。いや、なにげなく入手したこのツールパッケージは想像以上に便利なものだった。TELNET、FTP、IRCのクライアントを使って、それぞれのサーバーにログインすることもできるのは、まあいいとして、非常に便利だったのが同梱の「LanConf」と呼ばれるLANを設定するためのツール。

LanConf Windows CEは当然のことながら出先で使うことが多い。ダイヤルアップ接続でインターネットに繋ぐときは、それぞれプロバイダーのエントリーを作って、それを使ってダイヤルアップすればいいのだが、LANカードを使ってネットワークに接続するとなるとちょっと話はややこしくなる。Windows CEではLANの設定はカード毎に設定される。つまり、IPアドレスやらサブネットマスクといった面倒な設定はダイヤルアップのように自由にいくつかの設定を作って、切り替えて使うということはできないのだ。つまり、ネットワークカードを利用してインターネットに接続するときは、接続環境が変わるたびにいちいち設定をしなおさなければいけないわけだ。これは非常に面倒。

 こうした面倒な作業を肩代わりしてくれるツールが「LanConf」。LanConfを利用すると、複数のネットワーク設定を作ることができるようになる。たとえば、この設定はIP固定でサブネットマスクはこれ、こっちの設定はDHCPからIPを持ってくる設定といった感じ。LANカードの設定はこうして作成した設定の中から1つだけ選ぶことができるようになる。つまり、あらかじめ設定さえ作っておけば、接続環境が変わったとしても設定を選ぶだけで接続できるようになる。わざわざIPアドレスやサブネットマスクといった情報を入力する必要は全然ないというわけだ。これは本当に便利。Windows CEの標準機能としてサポートされていても不思議じゃないほど便利なツールなのだ。

 LAN設定ツール「LanConf」ばかりクローズアップしてしまったが、そのほかのツールについても紹介しよう。


■TELNETクライアント「Wintel」

Wintel LinuxやFreeBSDなどネット上のUnixサーバーにログオンして、Unixのシェルを利用するために必要なのがTELNETクライアントと呼ばれるソフト。ちょっと乱暴な表現だが、パソコン通信のためのターミナルソフトのようなものだ。TELNETクライアントがあれば、Windows CEから別のUnixサーバーにログオンして、様々な操作をすることができるようになる。Wintelは、VT100のサブセット機能やオートログインの機能を持っており、画面サイズこそ小さいものの、MuleやTopなどのフルスクリーンソフトも動作する。日頃からUnixを利用している人やUnixジャンキーな人には非常にオススメ。Windows CEからならば、携帯電話やアナログモデムなどを使って、どこにいてもTELNETでサーバーにログインできる。つまり、どこにいてもUnixサーバーを利用することができるわけだ。


■FTPクライアント「SolFtp」

SolFtp SolFtpは、Windows CEで動作するFTPクライアント。リモートとローカルの2つのウィンドウのオーソドックスなユーザーインターフェイスを採用しているため、操作は非常にやりやすい。たとえば、Anonymous FTPサイトからファイルをダウンロードすることもできるし、Windows CE上で作成したHTMLファイルや画像ファイルをWebサーバーに転送して、ホームページを更新するといったことも可能だ。


■IRCクライアント「WinIRCE」

WinIRCE IRC(Internet Relay Chat)は古くからあるインターネットのチャットシステム。WinIRCEはそのクライアントソフトだ。IRCクライアントを使ってIRCサーバーに接続すると、同じくサーバーに接続しているユーザー同士で文字による会話(チャット)を楽しむことができる。IRCの特徴は、自分が接続したサーバーのユーザーだけではなく、サーバー同士が接続されているときは、接続された別のサーバーにログオンしているユーザーともチャットすることができるというところ。IRCサーバーの多くはそれぞれ接続されているため、いながらにして世界各国の人々とチャットすることができるわけだ。もちろん、国内でもIRCは盛んに利用されている。また、Microsoft Comic ChatなどのチャットツールもIRCプロトコルが利用されているため、Comic Chatのサーバーに接続してチャットを楽しむこともできる(ただし当然のことながらコミックは表示されない)。


 ちなみに、このツールパッケージはソリトン社のWebページから評価版をダウンロードすることができる。是非試して欲しい。


◎関連URL
ソリトンのInternet Tools
http://www.soliton.co.jp/product/soliton/intools/basic2.html

(広野 忠敏)
1999/12/22


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